- 中古
- 書籍
- 書籍
日本のサンショウウオ 46種の写真掲載 観察・種同定・生態調査に役立つ フィールド探索記
定価 ¥4,180
2,695円 定価より1,485円(35%)おトク
獲得ポイント24P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 誠文堂新光社 |
発売年月日 | 2021/12/04 |
JAN | 9784416620748 |
- 書籍
- 書籍
日本のサンショウウオ
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
日本のサンショウウオ
¥2,695
在庫なし
商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
行間の節々から人間社会への厭世観がやんわりうかがえて、もしかしたら著者はやや神経質な人柄?とちょっと身構えてしまった。また図鑑なのに、幼生/幼体/成体の違い、サンショウウオと他の両生類の違いなど、基礎的な事項について解説がない点も惜しい。 でもそれを差し置いても、日本のサンショ...
行間の節々から人間社会への厭世観がやんわりうかがえて、もしかしたら著者はやや神経質な人柄?とちょっと身構えてしまった。また図鑑なのに、幼生/幼体/成体の違い、サンショウウオと他の両生類の違いなど、基礎的な事項について解説がない点も惜しい。 でもそれを差し置いても、日本のサンショウウオ全種を収録するべく全国津々浦々をめぐって探し歩いた際の数々のエピソードを惜しみなくつづった「山椒魚探索記」は、観察記録として一級品の読み物でとても面白かった。その成果である写真もひたすら美しく、愛らしい。著者の泥臭い努力に感謝。 【まとめ】 Q1. サンショウウオはどこにいる?時期は? A1. 止水性サンショウウオと流水性サンショウウオで生活環境が異なるので、観察したいサンショウウオにあわせて探索場所を絞る。2,000m級の山岳にもいるが、里山のほうがより見つかりやすい。観察適期は繁殖期。種にもよるが、冬から春にかけて(1-4月)、雪解けの季節が多い。 Q2. どうやって探す? A2. 止水性なら田んぼ脇の水路や山すその水たまりに卵嚢がないか探したり、流水性なら沢の石裏や涸れ沢の落ち葉・倒木の裏をチェック。両生類かつ夜行性が多いという点から、とくに雨の晩やその翌早朝は狙い目。 Q3. 観察時の注意点は? A3. 意外な場所にいることがあるので先入観は捨てる。夜はヘッデンと予備バッテリーを忘れずに。野生動物(クマ)に注意、できれば2人以上で探索。雪のある時期は滑落や踏み抜きに注意。また人家や田畑など私有地内の場合も多いので注意。オオサンショウウオは法律上、直接触れてはいけない。トウキョウサンショウウオは特定第二種国内希少野生動植物(販売禁止)。観察スポットにひとを案内する際は信用できる人だけにとどめる。 【目次】 山紫水明に生きる 山椒魚探索記 日本で見られるサンショウウオたち オオサンショウウオ科 オオサンショウウオ属 オオサンショウウオ サンショウウオ科 ハコネサンショウウオ属 ハコネサンショウウオ キタオウシュウサンショウウオ バンダイハコネサンショウウオ タダミハコネサンショウウオ ツクバハコネサンショウウオ シコクハコネサンショウウオ サンショウウオ科 キタサンショウウオ属 キタサンショウウオ サンショウウオ科 サンショウウオ属 エゾサンショウウオ オオダイガハラサンショウウオ ヒダサンショウウオ ヒガシヒダサンショウウオ ブチサンショウウオ チクシブチサンショウウオ チュウゴクブチサンショウウオ イシヅチサンショウウオ アカイシサンショウウオ コガタブチサンショウウオ イヨシマサンショウウオ ツルギサンショウウオ マホロバサンショウウオ ソボサンショウウオ オオスミサンショウウオ ベッコウサンショウウオ アマクササンショウウオ オキサンショウウオ アベサンショウウオ クロサンショウウオ サンインサンショウウオ イズモサンショウウオ ホクリクサンショウウオ ミカワサンショウウオ セトウチサンショウウオ ヤマトサンショウウオ トウキョウサンショウウオ トウホクサンショウウオ ツシマサンショウウオ カスミサンショウウオ ヤマグチサンショウウオ オオイタサンショウウオ トサシミズサンショウウオ アブサンショウウオ イワミサンショウウオ アキサンショウウオ ヒバサンショウウオ ハクバサンショウウオ
Posted by
日本の固有種であるサンショウウオを、全種類46種、探索し写真に納めた図鑑でありフィールド日誌である。ともかく写真が多い。さまざまな紋様や体の形などの違いをはっきり見て取れる。同じ種でも個体差があるのが興味深い。サンショウウオの生息環境は山中の水場なので、必然的に探索は困難を極める...
日本の固有種であるサンショウウオを、全種類46種、探索し写真に納めた図鑑でありフィールド日誌である。ともかく写真が多い。さまざまな紋様や体の形などの違いをはっきり見て取れる。同じ種でも個体差があるのが興味深い。サンショウウオの生息環境は山中の水場なので、必然的に探索は困難を極めるが、本書の五分の一がこの探索のようすを描いたフィールド日誌だ。エピソードの描き方が面白く、ユーモアに溢れた日誌に仕上がっている(おそらく相当な苦労があったにもかかわらず)。 言うまでもなく、保全対象の種のためフィールド探索場所は詳しくは書かれていない。全国をまわりこれだけの写真を集めることは一言で、スゴい、に尽きる。何処か愛嬌のあるサンショウウオの姿を見て、改めて現在の野生動物保全活動について考えるとともに、いつまでもこれらの生き物が、本来の生育域で生存できるようにと願うばかりだった。
Posted by