ゆうれい居酒屋 文春文庫

山口恵以子(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2021/12/07
• JAN: 9784167918002

商品レビュー

2024/06/04

常連に支えられている小さな古びた居酒屋、一見さんには入りにくいはずがなぜか次々にご新規さんが・・・、「またとお化けは出ない」と女将は思ってるけどまた訪れたくても店がないから行けないご新規たち。三十年前に女将が亡くなって閉店した米屋になぜ今迷い込むお客が出てきたのか、それが気になった。

2024/05/21

「イタリアンの憂鬱」
悩みを口にして。
実力があり統率をとれるのであればいいが、まだ修行中のレベルで上司になられてはメンツが丸潰れだったろうな。

「貝と女優は冷凍で」
積み重ねてきた。
一番最初が最高の場所だったからこそ、それから下っていくだけの状況に嘆いて変わろうとしなかったのだろうな。

「親しき仲にもディスタンス」
知らないのなら。
今までの境遇と思っていることを素直に話していれば、二人で話し合ったとしても悪い方面には向かなかっただろ。

「偏食のグルメ」
苦手ではなくて。
努力して食べれるようになるのならいいが、どうしても無理ならば好きになれるものを探していくのもいいだろう。

「炎の料理人」
引退を促された。
もしものことを考えたら、どこかで区切りをつけて終わりにしなければいけないが納得できないと悔しいだろうな。

2024/03/28

美味しいし料理と家庭的な雰囲気の居酒屋米屋。
女将さんがふらっと立ち寄った主人公の人生を助けるアドバイスをしてくれる。
婚活食堂の登場人物名もチラッと出てきて、山口さんファンには楽しめる一冊だった。