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人間晩年図巻 2004-07年
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/11/29 |
JAN | 9784000615068 |
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人間晩年図巻 2004-07年
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商品レビュー
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「人間晩年図巻」は、その年に亡くなった人たちを回想するシリーズである。本巻であれば、2004年から2007年の間に亡くなった方を対象としている。もちろん、山田風太郎の「人間臨終図巻」に倣ったものである。「人間臨終図巻」が、「死亡時の年齢」で分類しているのに対して、本書は「死亡時の...
「人間晩年図巻」は、その年に亡くなった人たちを回想するシリーズである。本巻であれば、2004年から2007年の間に亡くなった方を対象としている。もちろん、山田風太郎の「人間臨終図巻」に倣ったものである。「人間臨終図巻」が、「死亡時の年齢」で分類しているのに対して、本書は「死亡時の西暦」で分類しているところが異なる。「何が面白いの?」と問われると少し困る。その人がその年に亡くなった事実自体に意味はなく、その人の人生を回顧している、その内容に味があるところが面白いのだろう。 本巻では、貴ノ花(初代)、仰木彬、吉村昭、青島幸男、小田実、真部一男、等が比較的知っている人たちで興味深く読んだ人たちだ。 2007年10月30日、将棋順位戦の一番下のリーグ、C級2組の手合いで、真部一男8段は、33手で投了した。異例の短手数での投了だった。真部8段は末期のガンで余命短いことを既に告げられている状態であり、実際に本局が最後の対戦となった。特に不利な局面でもない中での投了の理由を問われた真部は、「4二角と打とうと思ったが、そうすると相手が粘るであろうから、こちらの身体がもたない」と答えたそうである。その4二角は、なかなかの手であり、死後、真部はこの手で表彰を受けている。 将棋界らしいのは、ここからで、11月の全く別の対局で、真部が投了した局と全く同じ形で進行した局があり、後手をもっていた大内9段は、真部が打とうとしていた4二角を指した。残念ながら、この局に大内は負ける。真部のことを知っていたのかと聞かれた大内は「まったく知らなかったよ、そんなことがあったんだ。残念だな」と言った後、「勝ってやらなきゃいけなかったな」と続けたそうである。 将棋界らしい、良い話だと思う。
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網野義彦、ロナルド・レーガン、マーロン・ブランド、フランソワーズ・サガン、本田靖春、星ルイス、阪田寛夫、岡田史子、ロック岩崎、貴ノ花、杉浦日向子、仰木彬、茨木のり子、宮川泰、今村昌平、吉村昭、ジョゼフ・オツオリ、青島幸男、宮本邦彦、石立鉄男、向坂ゆい、ミケランジェロ・アントニオー...
網野義彦、ロナルド・レーガン、マーロン・ブランド、フランソワーズ・サガン、本田靖春、星ルイス、阪田寛夫、岡田史子、ロック岩崎、貴ノ花、杉浦日向子、仰木彬、茨木のり子、宮川泰、今村昌平、吉村昭、ジョゼフ・オツオリ、青島幸男、宮本邦彦、石立鉄男、向坂ゆい、ミケランジェロ・アントニオーニ、イングマール・ベルイマン、小田実、谷口千吉、真部一男の晩年が語られる。有名、無名の人物の時に意外な、時に凄惨な生き様。愛読した岡田史子の死は、特に痛ましい。阪田寛夫の詩が心に残る。「熊にまたがり屁をこけば/りんどうの花散りゆけり 熊にまたがり空見れば/おれはアホかと思わるる」
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人物を通して時代を描く感じ。関川夏央らしい軽妙な読みやすさ。山田風太郎ほどピリッとはしてないが、これはこれであり。エッセイに近い。 知らない人も多いが、どういう基準で選んだのかよくわからん。
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