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べストSF2021 竹書房文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 竹書房 |
発売年月日 | 2021/11/22 |
JAN | 9784801927544 |
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商品レビュー
3.4
12件のお客様レビュー
SF。短編集。 「馬鹿な奴から死んでいく」「本の背骨が最後に残る」は、異形コレクションで既読のためスルー。 好きだった上記2作を除いてしまうと、正直イマイチ。 苦手な作品が多かった。 そんな中でも、柞刈湯葉「人間たちの話」はなかなか好み。 全体的に不思議な感覚の作品が多く、個人的...
SF。短編集。 「馬鹿な奴から死んでいく」「本の背骨が最後に残る」は、異形コレクションで既読のためスルー。 好きだった上記2作を除いてしまうと、正直イマイチ。 苦手な作品が多かった。 そんな中でも、柞刈湯葉「人間たちの話」はなかなか好み。 全体的に不思議な感覚の作品が多く、個人的には、もっとハードなSFを読みたい。
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冒頭2作が面白いと思えず心が折れかけたけれど、それ以降はだいたい面白かった。「人間たちの話」「本の背骨が最後に残る」が特に良かった。目当てだった伴名練「全てのアイドルが老いない世界」は魅力的な設定ではあるものの関係性の描き込みが物足りず、もう少し長編で読みたい(連載漫画とか)と思...
冒頭2作が面白いと思えず心が折れかけたけれど、それ以降はだいたい面白かった。「人間たちの話」「本の背骨が最後に残る」が特に良かった。目当てだった伴名練「全てのアイドルが老いない世界」は魅力的な設定ではあるものの関係性の描き込みが物足りず、もう少し長編で読みたい(連載漫画とか)と思った。全体的に良かったので2022も買った。2020も読みたいし、気に入った話の作者の単著も買ってみたい。とりああえず『人間たちの話』『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』あたりか。斜線堂有紀のSF短編集の予定はないのかな。
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このベストSF2021は、東京創元社から刊行された「年刊日本SF傑作選」の後継に相当し、竹書房文庫へ移行したベストSFシリーズの第2弾。ベストSF 2020は普通評価だったこともあり、それよりも優れたアンソロジーになっていて欲しいと期待しつつ読み始めた。 例によって、本書の感想...
このベストSF2021は、東京創元社から刊行された「年刊日本SF傑作選」の後継に相当し、竹書房文庫へ移行したベストSFシリーズの第2弾。ベストSF 2020は普通評価だったこともあり、それよりも優れたアンソロジーになっていて欲しいと期待しつつ読み始めた。 例によって、本書の感想を簡略に述べる。 〇 円城塔「この小説の誕生」 編者の大森望はこの円城塔が大好きのようだ。たぶん今後も毎回トップバッタに置くのでしょう。芥川賞作家だからなのだろうか。しかしこの作品ってSFなの?前回の歌束でも同様な感想だった。 〇 柴田勝家「クランツマンの秘仏」 何とか最後まで読み終えました。 〇 柞刈湯葉「人間たちの話」 なかなか良かった。新野境平の人格形成過程と横浜駅SFを彷彿とさせる非高分子生命体の2つがうまい具合に絡み合ってストーリーが展開していくのが素晴らしい。もう一つ素晴らしい作品を読んだら、柞刈全作品制覇の欲望も膨らむかもしれない。 〇 牧野修「馬鹿な奴から死んでいく」 ああ、面白かった。続編が異形コレクション第52巻に掲載されるらしい。早速調達せねば。相棒の活躍がまた見れるのかな。 〇 斜線堂有紀「本の背骨が最後に残る」 この作品も素晴らしい。擬人化の手法も卓越しているし、盲目の本の心理描写も優れて、感情移入してしまいそうだった。 〇 三方行成「どんでんを返却する」 意味不明 〇 伴名練「全てのアイドルが老いない世界」 飛浩隆と同じで、文章が長いだけ。たぶん今後もスキップし続けるだろう。 〇 勝山海百合「あれは真珠というものかしら」 不思議な作品 〇 麦原遼「それでもわたしは永遠に働きたい」 こうなると労働と脳活動との単純な関係を超えた社会でも何らかの違法行為が発生するとは。24時間、脳を使ってもきちんと生きていける技術はすごい。人類は覚せい剤を別な意味で克服したとも言えるが、そんなに人体は甘くないのかな。 〇 藤野可織「いつかたったひとつの最高のかばんで」 ハーメルンの笛吹き男みたいな感じ 〇 堀晃「循環」 堀晃だからハードSFかと思いきや、単なる備忘録・自慢話等々。眉村卓と同じ終活作品の臭いがする。もう断筆して下さい。 以上、空木春宵クラスの作家は無かったが、柞刈湯葉・牧野修・斜線堂有紀・藤野可織には今後もウォッチしていきたいと思う。さあ、ベストSF 2022も入手したことだし、新たな作品との出会いが楽しみだな。
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