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ふしぎな話 小池真理子怪奇譚傑作選 角川ホラー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/11/20 |
JAN | 9784041115220 |
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
おどろおどろしいホラーではなく、日常にそっと寄り添う幽霊譚でした。 哀愁漂う感じもあり、 恋慕と慕情の律子物語が善き。
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花車が好きだった。どれも恋愛と幽霊を絡めたような話で好みではあるが、恋愛模様によくも悪くも昭和みを濃く感じる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
角川ホラー文庫だったので、手に取りましたが、怖い要素は少な目でした。 短編集だからと目次から摘まんで読んでみたら、時系列でつながっているお話もあったので、順に読む方が分かりやすいです。 死者の想いと触れ合う物語たち。読んでいて、死者と生者の境界線の揺らぎを感じ取れました。読み終わった後は、古い友人と再会した時のような、嬉しさ、寂しさと懐かしさが綺麗に混ざったような気持になりました。これがノスタルジーでしょうか。 ---13編の中から何個かあらすじと感想--- 『死者と生者をつなぐ糸』 あらすじ:私は14年ほど前、いるはずのない場所で、母の形をした何かとすれ違う。 こういう奇妙な体験がいくつもある。昨年、母が死んだ。もう現世にはいないが、 「母」の見た目を保った何かとすれ違うかもしれない。(中身は多分母ではない) 感想:理解不能な領域に踏み込もうとしているなーって感じがした。14年前、すれ違った「母」は、本当に何だったんだろう、、。 『現実と異界』 あらすじ:母は、空想好きの可愛らしい人。母から日常的に怪異譚を聞かされて育った私。これは本当に怖い!という話を聞くと、母はあっさりした口調で、死者を恐れていない様子。母は、日常の一つとして死者と交流している。 私は、母の影響もあってか幽霊話などが好きだった。作家になった私は、ホラー小説を書いている。 感想: (一部要約)母から聞かされた怪談話は、死者と生者が一体化し、妙に現実的。特に理由もなく、ふらっと現世に顔を出す死者というのは、美しい情景だ①。いくら震えあがるような怖い話であっても、読み手の美意識をくすぐるような情景が潜んでいなければならない②。 ①「ふらっと現世に顔を出す死者というのは、美しい情景だ」個人的には美しさというより神秘的という感覚に近いものを感じた。 ②「いくら震えあがるような怖い話であっても、読み手の美意識をくすぐるような情景が潜んでいなければならない。」他の話を何個か読んでから「現実と異界」を読んだので、確かにどのお話も一貫してその情景が感じられたなあと思った。 『恋慕』 あらすじ:私の叔父が死んだ。 叔父は亡くなる前、行き先を告げずに家を出て音信不通だったが、死ぬ前日、私に大好き、かわいいと電話をかけてきた。次の日、自殺で死んだ。 アメリカで映画俳優の夢破れ、実家に居候し始めた叔父。叔父は父よりはるかに美男子。叔父は酒におぼれてだらしない男だった。私と同様、母も叔父に惹かれているらしい。私は叔父を大人の男性として意識するが、叔父が好きなのは私の母。しかも母が父と結婚する前から。そんな三角関係で揺れる私。それなのに叔父は、私をお嫁さんにしたいと冗談を言ってくる。思わせぶりなのか本気なのかつかめない。 そして突然の死。何で死んでしまったんだろう。ある夜、叔父が化けて出て、慈しみの念を感じた。私を見たあと、母のところへ向かう、叔父。絡まった感情が伝わってくる。叔父は、名残惜し気に夏の空へ消えていった。 感想:いるよね、叔父さんみたいなどんな年代の女性も惹きつける人。 顔は整ってて、だらしないところが、母性本能くすぐりそう。 私(主人公)の叔父さんへの感情は恋でも愛でもない。ファンとか推しが近いのかな。叔父さんも思わせぶりな言動ばかりして、ホストと女の子みたい。
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