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犠牲者の犠牲者 ハーパーBOOKS
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犠牲者の犠牲者 ハーパーBOOKS

ボー・スヴェーンストレム(著者), 富山クラーソン陽子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハーパーコリンズ・ジャパン
発売年月日 2021/11/17
JAN 9784596016638

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商品レビュー

3.4

13件のお客様レビュー

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2024/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2024年1冊目。 長編北欧ミステリということで、期待して読み始めました。 第一部は振り回され系刑事なカールに共感しつつ、事件発覚→捜査→また事件→進まない捜査の繰り返しにやや冗長さを感じる。 刑事メンバーの掘り下げはやや中途半端で、単純にキャラクター紹介としての説明文になっていたのが残念。 第二部のアレクサンドラパートは「親から受けた教育の犠牲者」である彼女、「毒親の連鎖」の問題提起、記憶を失っている描写から信用できない語り手であること、もうひとりの犯人の存在などなどてんこ盛り。 もうひとりの犯人は「整形手術」「警察関係者」のキーワードからわりと早い段階で予想できてしまった。 シーモンとジョディの凸凹コンビが後半にすすむにつれ空気→シーモンがあまりにも小物のまま終わったのが惜しい。 作者の描きたいこと全部のせで、ひとつひとつのテーマが薄まってしまった印象でした。 個人的にはカールにもっと主人公級の活躍をしてほしかったな… 比較するのは無粋かもしれませんが、ピエール・ルメートルやピーター・スワンソンの鮮やかさを改めて実感しました。

Posted by ブクログ

2022/11/05

ストックホルム郊外で磔にされた男の全裸体が見つかった。 残虐な拷問を受けた被害者は名うての凶悪犯罪者で、局部を切り取られたうえ、“生かされて"いた――。 過去のレイプ被害者の家族による報復か、犯罪組織の抗争か? 捜査を指揮する警部カールと匿名情報を得た記者アレクサンド...

ストックホルム郊外で磔にされた男の全裸体が見つかった。 残虐な拷問を受けた被害者は名うての凶悪犯罪者で、局部を切り取られたうえ、“生かされて"いた――。 過去のレイプ被害者の家族による報復か、犯罪組織の抗争か? 捜査を指揮する警部カールと匿名情報を得た記者アレクサンドラ、それぞれが事件に迫るなか、異なる手口で拷問された惨殺体が発見され……。 戦慄の北欧ミステリー! かなりエグい描写に辟易。何とか読了した。

Posted by ブクログ

2022/09/16

 スウェーデンミステリー。作者は本国の夕刊新聞?の記者として長年活躍して、本書にて作家デビュー。 あらすじ※ネタバレ  拷問されて発見された男性。彼は警察でも有名な凶悪犯罪者。捜査するのはカール。警察庁国家犯罪捜査部の刑事。同僚は癖の強いラーシュや尊大な法医学者セシリア。上流階...

 スウェーデンミステリー。作者は本国の夕刊新聞?の記者として長年活躍して、本書にて作家デビュー。 あらすじ※ネタバレ  拷問されて発見された男性。彼は警察でも有名な凶悪犯罪者。捜査するのはカール。警察庁国家犯罪捜査部の刑事。同僚は癖の強いラーシュや尊大な法医学者セシリア。上流階級の出身か、美容整形を繰り返している。カールには同居しているパートナーがいて、離婚した妻との間には年頃の娘がいるが、あまりうまくいっていない。またこの事件を追いかけている記者アレクサンドラ。離婚した夫との間に一人娘がいて、交互に家に泊まりにきている。 次々と拷問を受けた格好で男性が発見されるが、共通点はあまりない。ギャング抗争の路線もあるが、現場には必ずガムが落ちている。また大体がテーザー銃で撃たれている。  第2部。いきなり女性記者アレクサンドラが殺人者だと告白。彼女の過去も書かれる。彼女には姉がいるが、犬噛まれ顔が傷だらけになったらしい。さらに読んでいくとアレクサンドラは子供に対しても感情のコントロールが効かなかったようだ。さらに下の息子が強盗団にひき逃げされた。逃げる途中だったらしい。犯人は四人だったが、結局証拠が上がらなくて釈放されたので、彼女は復讐を誓い、今回の殺人計画を思いついた。四人が標的だと分からないように、別の凶悪犯の中から無作為に選び、殺害し、カモフラージュしていたのだ。そしていま、彼女は自分が起こした事件を記事にする振りをしながら四人目の男性を狙っている。彼を一番最後にしたのは、おそらく彼が主犯格だから。しかし主犯は逆に彼女を捕まえる。大麻栽培を記事にしようとしている記者だと思ったらしい。さらに彼の仲間はサディストもいたため、彼女は被害を受け気を失う。目を覚ました時、男たちは殺されていた。カール警部は、一部の被害者に共通する、ひき逃げ裁判の線からアレクサンドラのことは気にしていた。しかし・・・  第3部。突然事件は解決となった。と言うか無理やり幕引きになった。なぜかと言うと現場に残されていたガムから、ひき逃げ主犯格の男のDNAが発見されたからだ。そのため全ての殺人事件は、彼が起こし、ギャングの抗争で死亡したと結論づけられた。そして結末。冷徹な法医学者セシリアがアレクサンドラの双子の姉。そして犬に顔を食いちぎられたのは本当だったが、それ以降アレクサンドラが精神を病み始めたので、いろんな過去の出来事が辻褄が合わない。さらにアレクサンドララは時々記憶も抜けるらしく、殺人の事もセシリアに最初から報告していた。それでセシリアは、ひき逃げ主犯格の男の家に入り、ガムを残しておいたのだった。 《感想》全然予想がつかないストーリーだった。途中まで共通項の無い被害者男性たちに、だらだらした印象を受けた。しかし、第2部アレクサンドラの一人称部分になってからは、ページがどんどん進んでいった。さらに第3部、アレクサンドラたちの過去もひっくり返されて本当にどんでん返しだと思った。カールが主人公だと思っていたけれどもおそらくアレクサンドラが主人公だな。最後、真犯人は捕まらなかったわけだが、特に後味悪くはない。また、拷問などの表現があるが、そんなにきつい表現もなかったので、ページの多めの北欧ミステリーとして楽しめる。

Posted by ブクログ

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