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はつ恋 ポプラ文庫
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はつ恋 ポプラ文庫

村山由佳(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2021/11/05
JAN 9784591171721

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商品レビュー

3.7

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2026/09/18

村山由佳さん、初でとても良かった。 近すぎて遠い存在だった幼馴染のトキヲとの、はつ恋。お互いに人生の紆余曲折を経て、酸いも甘いも経験して、再会して、人生を一緒に編むようになる。 『汝、星のごとく』に似ていて、学生時代のまだ恐れを知らない眩しすぎる恋愛とは程遠いけれど暖かくて大木の...

村山由佳さん、初でとても良かった。 近すぎて遠い存在だった幼馴染のトキヲとの、はつ恋。お互いに人生の紆余曲折を経て、酸いも甘いも経験して、再会して、人生を一緒に編むようになる。 『汝、星のごとく』に似ていて、学生時代のまだ恐れを知らない眩しすぎる恋愛とは程遠いけれど暖かくて大木の幹のような恋愛。 月毎の草花や旬の食べ物、季節の移ろいを感じるも良し、大人の恋愛小説として、関西弁のトキヲにときめくのも良し。 個人的には認知症を患った母と、取り残され着実に老いてゆく父とハナの家族の描写がとても好きだった。哀愁たっぷりで鼻がツンとするような切なさがあるけれど、リアルで暖かくてホッとした。 「彼があのトキヲであるからこそ、父親だって素直に甘えられるし、リラックスしていられる。何もわかっていないように見える母親でさえ、そうだ。ぱっと見はいかにもむくつけきトキヲに、こんなにも安心して肩を預けているのは、その二つの手がもっとずっと小さかった頃に自分の肩の上にあったのを、どこか心の深いところで覚えているからかもしれない。」 「特別な日のとっておき、などと構えなくても、人生には特別でない一日なんかないのだから、毎日、気分の上がるものを選んで、着て、めいっぱい使う。使われるのがモノの使命だ。使命を全うさせてやらずにとっておくだけでは、それこそもったいない。」

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2026/09/05

『恋というのは、若者の特権だと思っていた』 私も思ってました。 でも歳を重ねたからこその関係性だったり、身を焦がすような恋でなく、ゆったり同じ温度の人と時を過ごす大人な恋愛がすごく良かった。 運命の出会いに年齢は関係ないんだな〜 恋愛だけじゃなくて丁寧な暮らしにもまた、魅せられて...

『恋というのは、若者の特権だと思っていた』 私も思ってました。 でも歳を重ねたからこその関係性だったり、身を焦がすような恋でなく、ゆったり同じ温度の人と時を過ごす大人な恋愛がすごく良かった。 運命の出会いに年齢は関係ないんだな〜 恋愛だけじゃなくて丁寧な暮らしにもまた、魅せられてしまった。素敵なお話でした。

Posted by ブクログ

2026/09/04

人生の後半をひとりで生きようとしていた小説家のハナ。 喪失も挫折も知って辿り着いた、バツ2アラフィフ女子、最後の恋。 それは、はつ恋の相手であり、心身を委ねる深さも初めての恋。 大人のための恋愛小説。 ……まあ、多少は思いました。 結婚を2回失敗して、それでも自分で稼げて、人生...

人生の後半をひとりで生きようとしていた小説家のハナ。 喪失も挫折も知って辿り着いた、バツ2アラフィフ女子、最後の恋。 それは、はつ恋の相手であり、心身を委ねる深さも初めての恋。 大人のための恋愛小説。 ……まあ、多少は思いました。 結婚を2回失敗して、それでも自分で稼げて、人生の後半でまた恋ができる女性って、私の周りにはいないなあと。 でも、それではあまりに侘しい。小説にならない。それもまた、ならなくはないけれど。 恋を求める気持ちはわかる。 でも、好きな人が来るといそいそ料理をするというのは、私はもう無理かなあ。先日のお盆で、いつもより多めの食事を作り続けただけでも、もう十分でございます。 そんな現実感を挟みながら読んでいると、この小説が描こうとしているのは、単純な「人生最後の恋」ではないのだと思えてきた。 家族も、親も、子どもも、それぞれの仕事も、これまでの人生も。 それらを捨てるのではなく、それぞれ収まるところへ収めたうえで、残りの人生を生きていく。 『はつ恋』が『ハルメク』2017年5月号から2018年10月号まで連載された作品だと知ると、なおさら腑に落ちる。 『ハルメク』は、人生後半を迎えた女性の「これから」を応援する生活・人生情報誌。 そう考えると、ここで描かれる「幸せ」は、若い頃のように恋だけが人生の中心になることではないのかもしれない。 いろいろなものを抱え、いろいろなものを諦め、それでも自分の人生を自分で引き受ける。 そのうえで、言いたいことを言えて、心も身体も委ねられる相手がいる。 それは確かに、人生の後半に訪れる幸せなのだろう。 そして「はつ恋」というタイトル。 ツルゲーネフの『はつ恋』を意識したものなのかは、作者自身の明言を確認できなかったけれど、もしそうなら面白い。 少年が初めて知る恋ではなく、人生をひと通り生きてきた女性が、もう一度「初めて」を知る恋。

Posted by ブクログ

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