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幸福と人生の意味の哲学 なぜ私たちは生きていかねばならないのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | トランスビュー |
発売年月日 | 2019/05/20 |
JAN | 9784798701707 |
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幸福と人生の意味の哲学
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なぜ生きていかなければならないのか。なぜ幸せになりたいと思うのか。そうしたごく原初的な「なぜ?」にこの著者はたぶんに(この言い草が失礼にならないことを祈るしかないのだが)自身の実存的不安・苦悩も隠し味として忍ばせつつ論証を試みる。したがってここには「高説」「啓蒙」の臭みがなく、そ...
なぜ生きていかなければならないのか。なぜ幸せになりたいと思うのか。そうしたごく原初的な「なぜ?」にこの著者はたぶんに(この言い草が失礼にならないことを祈るしかないのだが)自身の実存的不安・苦悩も隠し味として忍ばせつつ論証を試みる。したがってここには「高説」「啓蒙」の臭みがなく、その代わりニーチェ的な語彙を使えば「血の言葉」で書いた凄みがある。ぼくはここで書かれた結論をまるごと賛同しないが、それはもちろん全否定・棄却を意味しない。むしろ山口氏の思考のフェアネスに「脱帽」しつつ、自分なりの思考を張り巡らせたい
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この世は苦悩や苦痛で溢れている。 なぜ生きていかなければならないのか。 人生は馬鹿馬鹿しいあり方をしている。すなわち、根本的にはどうでもいい事柄を、人生の一大事として生きている。 こうした不条理な生をどう生きるかという問いに対する1つの答えがアイロニカルな生き方だ。アイロニーとは...
この世は苦悩や苦痛で溢れている。 なぜ生きていかなければならないのか。 人生は馬鹿馬鹿しいあり方をしている。すなわち、根本的にはどうでもいい事柄を、人生の一大事として生きている。 こうした不条理な生をどう生きるかという問いに対する1つの答えがアイロニカルな生き方だ。アイロニーとは、立ち居振る舞いによって無知を演ずること、道化。一大事として譲れない価値観に対し、一歩引いたところから観て相対化し、生の偶然性を自覚する生き方。 著者いわく「人生の意味」は極めて重要なものだが、「語りえぬもの」である。 幸福は超越的である。それは眼前に現れうる物とは区別される。 眼前に現れうる物の例として人や車があり、超越したものとして時間や空間がある。 著者の主張では、苦しみに満ちたこの生を私たちはしかと見ることができ、そしてそれによって個別的な出来事の成否に左右されない「安心」の幸福が可能になる。 ウィトゲンシュタインを引用する。 「時間の中ではなく、現在の中で生きる人のみが幸福である。現在の中での制にとって、死は存在しない。」 神秘的な「超越」の声を信じて、今この瞬間、悔いのない様に生きることが大切である。この「超越」への進行を持たない場合には、分かりやすい享楽に没頭して、振り返れば「虚しさ」しか残らない。 自分を超えた語りえぬものの声を信じて、ひとつずつ点を打っていった末に、それらが結びついて、何かしらの意味のある線が浮かび上がる。 これは、「人生の意味」に関する大事な見方である。
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感想を書き忘れていました。 幸福とは、人生の意味とは何かを、著者が魂を込めて記した一冊。著者の実直な姿勢が伝わってきます。幸福や人生の意味についてそこまでじっくり深く考え抜いたことなどなくて、生き方に迷い続けている私には良き気づきを与えてくれました。 人の哲学は、その人が外部から...
感想を書き忘れていました。 幸福とは、人生の意味とは何かを、著者が魂を込めて記した一冊。著者の実直な姿勢が伝わってきます。幸福や人生の意味についてそこまでじっくり深く考え抜いたことなどなくて、生き方に迷い続けている私には良き気づきを与えてくれました。 人の哲学は、その人が外部から受けてきたあらゆる刺激(本だけでなく、漫画、映画、アニメ、旅行、他人)と持ち前の志向や感受性との反応によって構成されていて、まさにその人の人生そのものです。その哲学が本一冊にまとまっていて、私がそれを読むことができることのなんという贅沢さ。 私もたくさんのものに触れて、それらへの感受性に敏感に、そして抱いた感情を守って、自分なりの生き方の哲学を築きたい、などと大それたことを考えました。
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