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噴火した! 火山の現場で考えたこと
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2021/10/19 |
JAN | 9784130637176 |
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
96歳の火山研究の第一人者が綴った、現場を見てきた人ならではの火山論。日本人が読むべき貴重な記録である。
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ずばり!日本人の必読書! 荒牧重雄先生は今年92歳になられる、日本を代表する地球科学者。「火砕流」という言葉を作った方だ。 東大出版会刊のこの本は、荒牧先生が60余年に及ぶ火山研究における経験や火山防災について著したもので、火山好きの私はわくわくしながら読んだ。若き日の危なっか...
ずばり!日本人の必読書! 荒牧重雄先生は今年92歳になられる、日本を代表する地球科学者。「火砕流」という言葉を作った方だ。 東大出版会刊のこの本は、荒牧先生が60余年に及ぶ火山研究における経験や火山防災について著したもので、火山好きの私はわくわくしながら読んだ。若き日の危なっかしい経験、伊豆大島の噴火やアイスランドでの命がけの活動など、火山学者の体験談として、火山に疎い人にも面白く読んでもらえるのではないかと思う。 日本は国土面積で世界の0.28%、人口比率でも1.9%しか占めていないが、2014年版の防災白書によると、マグニチュード(M)6以上の地震の18.5%は日本国内で発生し、活火山の7.0%が日本に存在する。 にもかかわらず、御嶽山噴火の際に火山学者が47人しかいないという驚愕の事実が明らかになった。 日本は常に地震、火山、台風や集中豪雨の危険にさらされる災害大国だが、現在、地学を学ぶ高校生がたったの5%だと言う。保守系の政治家たちが他国からの挑発を「日本の危機」と大声で言っているが、日本の真の危機は自分たちの足元にある。 日本人は太古からたびたび大災害に襲われてきたが、生き延びてきた自信があるのか、妙な「災害慣れ」があるように思う。しかし人口が関ケ原の合戦の頃から10倍に膨れ上がり、国中に交通網が張り巡らされ、各地に原発までもが存在する今、被害は昔と比べたら比較にならないほど大きくなる。 石破茂氏はかねてから「防災省」創設を訴え続けているがなかなか実現しない。南海トラフなどの太平洋岸の大地震、富士山噴火は必ず私たちを襲う。南海トラフ地震は東日本大震災の10倍の被害が予想されている。 行政への働きかけはもちろんのことだが、私たち国民一人一人が、まずは来るべき災害を「知る」ことで備えることが求められている。
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