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星詠師の記憶 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2021/10/13 |
JAN | 9784334792565 |
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星詠師の記憶
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商品レビュー
4.2
13件のお客様レビュー
阿津川辰海の長編小説。 通常、未来視がテーマのミステリーは、未来視という能力をいかにミステリーとして組み込むかという部分が先走ってしまい、何かうまいことロジックにはめ込み、未来視とミステリーを融合させるパターンが多い印象がある。勿論、テーマが非現実的なため、作品の整合性を取るた...
阿津川辰海の長編小説。 通常、未来視がテーマのミステリーは、未来視という能力をいかにミステリーとして組み込むかという部分が先走ってしまい、何かうまいことロジックにはめ込み、未来視とミステリーを融合させるパターンが多い印象がある。勿論、テーマが非現実的なため、作品の整合性を取るために無理をするから、ストーリーの中に歪みがうまれてしまい、少し残念に思う事が多かった。 今作においては、水晶を媒体にした未来視について、未知のテクノロジーの様な扱いにする事で(録画機器の様に)、作中に違和感なく能力をひろめ、それに対するルールの整備も一級品で、殆ど違和感なく、まるでビデオカメラの様に馴染んでいる。 そして、この事実がある事により、今作の犯人やトリック、動機、全てが作り上げられており、数多のミステリー小説の中でも飛び抜けて新しい体験を得る事が出来る。 (阿津川辰海は特殊な環境や能力を活用したミステリーが本当に上手い!!) 登場人物については、ちょっと物足りなさを感じる分があり、作中にてそれぞれ活躍はしているが、どうしても生き生きとして躍動感のようなものは感じることができなかった。人物描写が得意な作家も多いが、どのように書けば、まるで生きているかのような人物になるのかはわからないが、この作品で、もし登場人物に生き生きとした生命力を感じることがあれば、大傑作だったかもしれない。 もちろん、刑事の獅童や香島少年、赤司、青砥の兄弟に至るまで、彼らの存在感は大きいが、残念ながら「物語の登場人物」でしか無い。 ミステリーの部分はとても面白い。水晶のルールが過去、未来を超えてトリックを構成している為、理解するのが中々難しいが、把握していくと衝撃を受ける。とても現実的に組み立てられている為、破綻が無く、純粋に楽しめる作品だ(このトリックを推理した獅童刑事は予知能力者か何かかと笑ってしまったが)ネタバレになるので控えるが、犯人の動機や取り巻く環境等の設定も良かった。 しかし一方で登場人物達、犯人や被害者の内面、慟哭の様なものは読み取れず、それぞれの苦悩や葛藤が恐ろしい程描写されていたならば阿津川辰海の中でも1、2を争う作品だったのではと思う。 久しぶりに魅力的な設定のミステリーだった。
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特殊設定ミステリと呼ぶのを初めて知りました。 未来の映像が、水晶に記録されるという設定は面白かったです。しかも、それを、自分だけのものとして物語を進行させていくのではなく、奇想天外な部分を現実に落として、仲間を作って、仕事にして、商売に繋げていき、そこにミステリ要素を盛り込むって...
特殊設定ミステリと呼ぶのを初めて知りました。 未来の映像が、水晶に記録されるという設定は面白かったです。しかも、それを、自分だけのものとして物語を進行させていくのではなく、奇想天外な部分を現実に落として、仲間を作って、仕事にして、商売に繋げていき、そこにミステリ要素を盛り込むってところが凄いなと思いました。 ただ、謎解きが難解でした。後半は、時間も場所も把握できず、取り敢えず字ずらしか追えなかったです。それでも面白かったので、理解出来たら、もっともっと面白いんだろうなと悔しく思いました。
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水晶とか占いの類にあまり興味がないので迷ったけど、読んで数ページで「何これ面白い!!」と引き込まれてしまった。さすが阿津川さん。 自分の目線で見た未来を水晶に映すことができる星詠師。このとんでも設定が阿津川さんの手にかかると面白い本格ミステリーになってしまうから不思議だ。 読...
水晶とか占いの類にあまり興味がないので迷ったけど、読んで数ページで「何これ面白い!!」と引き込まれてしまった。さすが阿津川さん。 自分の目線で見た未来を水晶に映すことができる星詠師。このとんでも設定が阿津川さんの手にかかると面白い本格ミステリーになってしまうから不思議だ。 読んでいるうちにその設定をすんなりと受け入れてしまう。特殊能力があるおかげでミステリーが面白くなっていく、という初めての感覚だった。 登場人物の描き方も上手いので、続きが気になって一気読みだった。 ラストの謎解きは、緻密過ぎて頭が混乱する。疲れるのでもう少し単純な方が好き。
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