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文学部の逆襲 人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」 ちくま新書1603
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文学部の逆襲 人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」 ちくま新書1603

波頭亮(著者)

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文学部の逆襲 人文知が紡ぎ出す人類の「大きな物語」 ちくま新書1603

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2021/10/07
JAN 9784480074317

文学部の逆襲

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商品レビュー

3.2

14件のお客様レビュー

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2023/04/06

資本主義と民主主義は、もう豊かさも希望ももたらさない。幸せな人生を生きるには、新しい時代を切り拓かねばならない。そのために必要なのは、「大きな物語」と解く書籍。 現在の新自由主義経済の下では、大多数の人々が豊かさを得られていない。それを是正すべき政治も資本によって買収されており...

資本主義と民主主義は、もう豊かさも希望ももたらさない。幸せな人生を生きるには、新しい時代を切り拓かねばならない。そのために必要なのは、「大きな物語」と解く書籍。 現在の新自由主義経済の下では、大多数の人々が豊かさを得られていない。それを是正すべき政治も資本によって買収されており、民主主義は機能不全に陥っている。 今の閉塞状況を打開する可能性があるのが、AI(人工知能)である。しかしAIは生産性を高めるが、その業務に携わる人間の職を奪う。そしてAIは人間の知的業務を代替するため、失業者は行き場がない「構造的失業」となる可能性が高い。 一方、AIによる生産性の向上は、格差などの問題を解消する可能性も持つ。消費活動をしないAIが産出する富を人間に再分配すれば、労働は人間にとって必須の営みではなくなる。そしてAI時代は、少数の「経済的強者」が総取りできなくなる。 「物語」は我々の生活や社会の仕組みを規定する。人の心を動かす物語には、「主人公が冒険の旅に出る→敵や難題に遭遇→これらに打ち勝つ→日常の世界に戻る」という共通パターンがある。古今東西、人は同じ物語に共感する。 ある時代の人々が共有する、あるべき世の中の姿を含意した物語を「大きな物語」という。資本主義など、現代の大きな物語は機能不全に陥っているが、AI化時代に適合した新しい大きな物語が人々に共有されれば、人類は新しい時代へ進める。 AIの活用と、再分配の仕組みが実現すれば、富の量や金を稼ぐ能力の価値は一気に低下する。労働から解放された人類が迎える新しい世界は、遊びによる文化と交流を楽しむ世の中であり、人間がより人間らしく生きる世界である。

Posted by ブクログ

2023/01/20

2022/1/20 メモ ・消費税は新自由主義の典型例(消費の割合の多い貧困層を圧迫) ・日本企業はたびたび最高益を更新し内部留保を3倍以上に高めているが、労働者に還元されず非正規雇用が増加 ・経済成長は厚い中産階級によって成立する。超富裕層は消費性向が低いので国民経済成長に寄...

2022/1/20 メモ ・消費税は新自由主義の典型例(消費の割合の多い貧困層を圧迫) ・日本企業はたびたび最高益を更新し内部留保を3倍以上に高めているが、労働者に還元されず非正規雇用が増加 ・経済成長は厚い中産階級によって成立する。超富裕層は消費性向が低いので国民経済成長に寄与しない。 ・自由と平等のバランス。自由に傾いて格差が生まれないように再配分(ミル) →結局経済が鈍化し、ハイエクとフリードマンが新自由主義を提唱(とはいえ、再配分は留保) ・ノーム・チョムスキー 脳のメカニズムに起因する情報処理回路によって数多ある言語にも共通の文法が存在 ・物語 1世界と自信を認知する方法論 2集団の組織化 3社会を動かす 4普遍的パターンが存在 5共感を呼ぶ普遍性をもつ

Posted by ブクログ

2022/10/08

資本の暴走、民主主義の機能不全、これらが不可逆的に進行している世の中であることはそのとおりだろう。また、AIの技術が今後の社会構造を根本から変えていく要素があることも、きっとそのとおりだ。 だが、AIが生み出す財やサービスを、人々は皆須らく享受し得るのか。人類の労働時間が減少し、...

資本の暴走、民主主義の機能不全、これらが不可逆的に進行している世の中であることはそのとおりだろう。また、AIの技術が今後の社会構造を根本から変えていく要素があることも、きっとそのとおりだ。 だが、AIが生み出す財やサービスを、人々は皆須らく享受し得るのか。人類の労働時間が減少し、余暇を楽しむ時間が本当に増えるのか。そんなことを実現するのはほんの一握りの富裕層ではないか。一方、多くの雇用不能な人々があふれ、ますます格差が広がることにつながらないか。 ・・・結論に至る論旨はやや気になるものの、人文知が蔑ろにされているという主張そのものには全く同感。

Posted by ブクログ

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