道元を生きる

ひろさちや(著者)

• 販売会社／発売会社: 佼成出版社
• 発売年月日: 2021/09/29
• JAN: 9784333028542

商品レビュー

2024/09/15

道元という人；
禅僧であり哲学者
うちに流れる政治家の血
比叡山から建仁寺へ、そして入宋：
政治は目的論的思考をする
船中・老典座との出会い
生活禅の発見
まじめさの功罪
仏になることを求めす
身心脱落：
開悟
自我意識をなくす
苦しいときは苦しめばいい
深草時代：
天台宗にケンカを売る
正法眼とは
東福寺と円爾
北越入山：
永平寺建立
絶対平等
フルタイムの修行僧養成
永平清規
鎌倉に下向する：
国家権力との関係
二千石の寄進
京都における示寂：
道元の遺偈
承陽殿
道元が教えてくれたこと：
分別智と無分別智
仏性の中で苦しみ、悩む
作法＜行法

2022/01/17

即今、当処、自己（いま、ここで、自分がやるべきことをやる）。

遊戯ゆげ　仏や菩薩のなにものにも囚われない自由な境地。・・・のためにこれこれをするというのは最も遠い。

作仏をもとめざる行仏（座禅は仏になることを求めずに、仏に向かって進むこと）。

そもそも人間から悟りを追い求めてはいけない。

道元のもとめたのはフルタイムの出家者。

病気を治すために生きているわけではない。

悟りの彼岸に到着せよ、が仏教のスローガン。それをパーラミータ（波羅蜜多）という。パーラ（彼岸）+イ（至る）+ミータ（こと）サンスクリット。

目の前にあることだけがある。という覚悟。

万法ともにわれにあらざる時節、まどひなくさとりなく、諸仏なく衆生なく、生なく滅なし（正法眼蔵「現成公案」）
自分、自我を忘れてしまった時、この世界には迷いも悟りもなく、悟った仏もまよった衆生もいない。生もなく死もない。