多摩・武蔵野スリバチの達人 時空を超える「見比べ地図」構成 現代図&古地図 高低差散策を楽しむバイブル

多摩武蔵野スリバチ学会(監修)

• 販売会社／発売会社: 昭文社
• 発売年月日: 2021/09/27
• JAN: 9784398147615

商品レビュー

2024/11/28

2024年11月28日読了。多摩・武蔵野の、三方を丘に囲まれた「スリバチ」地形を追う本。多摩丘陵上の地形が多く、品川や蒲田周辺の複雑に入り組んだ入江状の面白い地形は少ないが、丘が人工的にガスっと切り取られたような多摩センターの地形などは、少し離れた場所の山や沢沿いの道の地形の複雑さとのギャップがなかなかグッとくるものがある。自分の住んでいる地域もうねうねと稜線が連続する地形であり、ぜひ本シリーズで調査してほしい。（もう出ているのかな？）

2022/11/26

かなり細かな部分まで、多摩地域各地の地形を説明している。明治時代などの古地図と比較しているので、街の変遷や開発具合がとてもよくわかる。暗渠や埋め立てられた川、用水路跡など、何気ない小道の歴史がわかる。紹介された場所を、散策してみたくなる面白さがあった。

2022/04/15

地形に注目する「ブラタモリ」が好評です、地形に注目する本が出版されるようになった。

今回の本は多摩・武蔵野の地形にフォーカスしている。

執筆者が4人いるが、そのうち3人が「ブラタモリ」出演作品経験者だ。ブラタモリ率の高い本だな。

平成26年9月に東京スリバチ学会の分科会として多摩武蔵野スリバチ学会を立ち上げた。

奥多摩や高尾山のような山がある、丘陵や大地がある。

奥多摩は、日本列島ができる以前、山の塊の東端にあり、高い屋根とV字谷を見ることができる。

武蔵野市や小平市などに見られる平坦な台地に現れる高低差2~3メートル程度の浅い窪地がある。「スリバチ」にふさわしい地形と評している。

取りあげる範囲は、吉祥寺から高尾まで広い。地形のみならず、その場所の歴史にも触れている。

この本を片手に街歩きをするのもいいなあ。