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香港 政治危機 圧力と抵抗の2010年代
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2021/09/21 |
JAN | 9784130331104 |
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香港 政治危機
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香港 政治危機
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
▼東京外国語大学附属図書館の所蔵状況(TUFS Library OPAC) https://www-lib.tufs.ac.jp/opac/recordID/catalog.bib/BC10015079
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表紙は一般書だが、中身は専門書といった感じでかなり細かく書かれている印象だった。 ただその割に内容はわかりやすく、香港についてほとんど知らない私でも内容が頭に入ってきた。 難点を言うと若干複数の章で重複する内容が多く、そこは若干しつこく感じた。 ただ全般的には著者の誠実な人...
表紙は一般書だが、中身は専門書といった感じでかなり細かく書かれている印象だった。 ただその割に内容はわかりやすく、香港についてほとんど知らない私でも内容が頭に入ってきた。 難点を言うと若干複数の章で重複する内容が多く、そこは若干しつこく感じた。 ただ全般的には著者の誠実な人柄と、香港政治という専門分野に対する著者の思いの強さが感じられる内容だった。 本書の内容を基にして香港や、ましてや台湾の今後を予測するのは非常に困難であるが、中国共産党政府のこう言った問題への対応の歴史や経緯を知るという意味では参考になった。 著者の見解とは180度違うと思うが、個人的には、やはり市民側にそれなりの武力というか、力がないと、民主主義は簡単に勝ち取れないのではと感じた。 香港では、それなりの規模の抗議活動が行われ、また西側メディアによる多くの報道も行われたが、結局民主化に近づくどころか、香港国家安全法が施行され、中国の統治が強くなっている。 PLAの一部を味方につけるか、外国の軍隊の介入を受けるか、いずれにしろPLA本体と戦えるだけの力を持たない限り、どのような形で民主派がデモを行っても何も変わらないのではと感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
近年見られる中国の香港に対する強硬姿勢は、習近平の路線変更によるものだとする見解が多い。しかし、筆者はこの見方を支持しない。強硬な態度をとる原因は胡錦濤政権の末期から顕著になってきた「中港融合」の弊害が出てきたことが原因の一つと見ている。2003年のSARSにより、観光客が激減した香港は、大陸からの観光客を受け入れるようになった。しかし、中国人の振る舞いは市民の反感をもたらした。 そして、20世紀末に成立した一国二制度を支える状況も大きく変わっていた。香港を資本主義システムの国として置いておくことは、中国の民主化に資すると考えた欧米諸国。香港から外貨を得られる中国。しかし、中国は民主化をするどころか権威主義を全面に出すようになった。近代化を終え、国の安全を重要視するようになった中国にとって、国際社会が香港に介入するのは望ましくない。政府はたびたび香港市民のデモによって法案の撤回を迫られたが、2020年の国安法はとうとう香港市民に見えないところで作られたものだった。
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