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経済社会の学び方 健全な懐疑の目を養う 中公新書2659
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2021/09/17 |
| JAN | 9784121026590 |
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経済社会の学び方
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商品レビュー
4.1
13件のお客様レビュー
経済学や社会学を学ぶときの心構えのようなことが書かれています。 経済社会は人間があって成立しているのだから、人間にたいする深い理解がないといけないのかな、と思いました。 経済学だけでなくて、歴史や文学、地理、法律など人文学を広く学んだほうがいいのだろうと思いました。
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経済社会を理解し、その諸問題をどのように解決すべきか。 この本では、その気構えや手法を教えてくれる。最近、経済政策的なマクロコントロールには限界があり、目的通りに社会や市場は動かせないという事、あるいは、その仕掛け人には予想通りの動きかも知れないが、社会の構成員にはその意図は分...
経済社会を理解し、その諸問題をどのように解決すべきか。 この本では、その気構えや手法を教えてくれる。最近、経済政策的なマクロコントロールには限界があり、目的通りに社会や市場は動かせないという事、あるいは、その仕掛け人には予想通りの動きかも知れないが、社会の構成員にはその意図は分かりえない、という思考に至っている。それはつまり、人間が予想通りに動かない生き物であるという事や、そこに予測しきれない外部要因や連鎖反応があるという事だと理解する。 南海トラフの危険性があると報道されると、一部で食料の買いだめをしておこうと動く。日銀が利上げを決定すれば、それに伴う変化が予想される。株価や為替、景気も結局は、そうした影響力の大きな意思決定による「大衆の反応」が左右する。しかし、言い換えると、実際には意思決定の内容ではなく、その波及を二次的に予想して動くのだ。ケインズの美人投票にも近い現象であるし、他者の価値観・動きを予測して自らも判断・予測するという波及効果、乗数理論が働くのだと思う。 著者は「プロスペクト理論」を引く。ここ半世紀の心理学の大きな成果といわれる「プロスペクト理論」は、人間の思考というものが持つ体系的なバイアス(偏り)を明らかにしたのだが、われわれは人や物事を判断するとき、自分の先入観に適合するか否かで評価することが多い。都合のよい例を取り出して、「前がこうだったから、今度もこうなる」と考えてしまうバイアスだ。 また、哲学者のヒュームによる、人間の知識を絶対的知識(knowledge)と蓋然的知識(probability)に分けるという考え方にも触れる。前者は、絶対確実な普遍妥当的知識を指すが、後者の蓋然的知識は経験に依存する。「生贄を捧げたら雨が降った」という因果の誤謬が蓋然的知識として刷り込まれる。これがSNSで、我も我もと経験を共有し合う事で拡散し、検証が無いままで、経験的に解釈してしまう。 更に、ケインズは「経済学者や政治哲学者の思想は、それらが正しい場合も誤っている場合も、通常考えられている以上に強力である。実際、世界を支配しているのはまずこれ以外のものではない。誰の知的影響も受けていないと信じている実務家でさえ、誰かしら過去の経済学者の奴隷であるのが通例である。(中略)役人や政治家、あるいは扇動家でさえも、彼らが眼前の出来事に適用する思想はおそらく最新のものではないだろう。早晩、良くも悪くも危険になるのは、既得権益ではなく、思想である」と述べる。このケインズの言葉は、新しい考えが理解されて浸透するのには、新しい情報や考え方を、それまで自分が持っていた観念の体系にうまく折り合いをつけるのに時間がかかるということを語っている。ここにはヒューム哲学に傾倒したケインズの世界観がはっきりと読み取れると著者は言う。 この辺の流れは面白いなと思う。結局、科学主義にたって思考をするとしても、我々が行うのは論文を読み込むだけで、自分自身で実験結果を見守るものではない。それすらも結局、自らの観念体系に折り合いをつけているに過ぎないのだ。生贄を捧げて雨が降る事が間違いだという声を、それっぽい権威や多数派によって棄却している。その権威の最たるものが、学校教育や家庭教育という事だと私は思う。 ー 「偽薬」の効能の問題は、経済政策の有効性の問題と類似した面があるといえる。金融を極端に緩和しても、利子率をゼロレベルに低下させても、将来収益に対する悲観的な見方が市場を支配している限り、企業の投資活動は活発にならないだろう。「この政策は効かない」と人々が思い込んでいるために起こる、「プラセボ効果」と反対の「ノセボ効果」によるものだ、という論もあながち荒唐無稽とは言えまい。一般に、薬剤を投与されているという心理効果によるバイアスを避けるために、患者にも医師にも薬や治療法の性質を不明(blind)にして、その薬を評価することも行われている。 ー 「科学への信頼の厚い現代では、もはやそのようなこと(科学的な主張に対する投獄や処刑)は起こりえない」という楽観的な意見も出るかもしれない。しかしそうした意見は、科学が最終的に物事の真と偽、当否を確実かつ明晰に示せるという「信仰」に過ぎないといえる。したがって科学とイデオロギーが結びつくことの恐ろしさを知らない態度と批判されても仕方があるまい。科学はあくまでも、仮説とその検証を経て成り立つ知の体系なのだ。科学への信頼や敬意は必要だとしても、科学の世界においても「絶対」はない。
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社会科学への取組み方。自然科学とは違い、本当の客観性を得るためのプロセスはかなり補足概ねそのようなものはないが、そこでできないのではなく、実行していき、世の中に何をできるのかその実効性を問い続けることが重要。
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