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クロス・ボーダー(上) ハヤカワ・ミステリ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2021/09/16 |
| JAN | 9784150753788 |
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クロス・ボーダー(上)
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クロス・ボーダー(上)
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商品レビュー
4.1
7件のお客様レビュー
V・I・ウォーショースキーシリーズの第20作目。 前作「フォールアウト」から、読むのに時間がかかった。この作品の後に、既に2作が上梓されている。地元の図書館にこの「クロス・ボーダー」の上下だけがなくて、他の区の図書館から取り寄せて頂いた。待ちに待った作品。 シカゴの腕利き私立...
V・I・ウォーショースキーシリーズの第20作目。 前作「フォールアウト」から、読むのに時間がかかった。この作品の後に、既に2作が上梓されている。地元の図書館にこの「クロス・ボーダー」の上下だけがなくて、他の区の図書館から取り寄せて頂いた。待ちに待った作品。 シカゴの腕利き私立探偵、V・I・ウォーショースキーとはもうかなり長い付き合いになる。ミステリというものを読み始めた最初のきっかけに、かなり近い。 今作は、親友であるドクター・ロティの甥、フェリックスが、中東の考古学に詳しい人物を殺害したのではないかという嫌疑をかけられるところからお話が始まる。フェリックスの容疑を晴らそうと、亡くなった男性のことを調べ始めるヴィク。調査を始めてまもなく、ヴィクの別れた夫の姪が「ヴィクおばさん」を頼ってシカゴにやってくる。姪のハーモニーは、姉妹であるリノが行方不明になったので、探して欲しいというのだ。同時に二つ、難航しそうな調査を抱えるヴィクは、断らずに奮闘を開始する。 フェリックスの態度は頑なで、死んだ男のことを知っていそうに見えるが、全く口を割らず、中東の留学生たちのコミュニティに深入りして、自分達が進める学術プロジェクトにのめり込んでいる。 姪の姉妹の片割れ、ハーモニーは、行方不明のリノを心配しているが、事件を追う中で、彼女自身も傷つき、苦しむことになる。 上巻の段階では、2つの事件を結ぶ伏線がうっすら見え始めただけで、分かっていないことの方が多い。 ヴィクは相変わらず、違法スレスレ、大怪我スレスレの危険な捜査をこなし、周囲のために必死になる。その姿を読む方としては応援せずにいられないのだが……。 ロティもハーモニーも、依頼人であるのに……。事件の渦中にあるフェリックスでさえも、良き隣人であるミスタ・コントレーラスも、ヴィクにきつく当たりすぎる。調査の聞き込みも、相変わらず侮辱されっぱなし。別れた夫のヤーボローと、後妻のテリーの態度も、言っちゃなんだが、かなり失礼である。 率直で、怒りを隠さないヴィクを、シリーズを読み始めた頃は 「この人すぐ怒るなあ。」 と思って見ていた。 自力で行動して、はっきり怒って見せて、なあなあにしないところが現代的だと受け容れられたヴィクだけど、今読むと、ヴィク、相当不当に怒られている。ヴィク自身は私立探偵のライセンスも持ってて、大卒で弁護士でもあって、反論できる知性もあって、アメリカの国民で白人だから、たしかに強い。ヴィクの怒りって、彼女が事件を追うきっかけになったり、途中で知り合う人の言えない怒りなんだとは思う。 思うけど…怪我して駆けずり回って、必死になって、あんなに誰にも彼にも悪く言われなくたっていいのに。 ぎゅっとしてあげたい。本当は優しいのに。ヴィク。 事件そのものは下巻に進んでいかないとまだ解決はしないので、とるものもとりあえず下巻を読みたい。
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ヴィクは、相変わらずですね。 同時に2つの事件に引き込まれる。危険を承知で関係箇所に忍び込んで証拠や情報を探す。 なかなかハードな展開だ。
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ヴィクの身内ともいえる人物2人が別件で助けを求めている。行方不明に殺人容疑、いくらタフでも疲労困憊、上巻では元夫が何やら怪しいが、五里霧中状態。
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