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ハイジャック犯をたずねて スリランカの英雄たち
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 彩流社 |
発売年月日 | 2021/09/13 |
JAN | 9784779127625 |
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ハイジャック犯をたずねて
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
おなじわ著者のイスラムの話が面白かったのでこちらも読んだ。 なかなか面白かった。和田さんは甲陽学院卒業で東大から住友商事で働いていた方である。 稀有な本である。ハイジャックされた飛行機に乗っていた日本人が、事件から30年後に、ハイジャック犯に会いに行き、親交を結ぶという本。 1....
おなじわ著者のイスラムの話が面白かったのでこちらも読んだ。 なかなか面白かった。和田さんは甲陽学院卒業で東大から住友商事で働いていた方である。 稀有な本である。ハイジャックされた飛行機に乗っていた日本人が、事件から30年後に、ハイジャック犯に会いに行き、親交を結ぶという本。 1.スリランの現代史が要領よくまとまっている。 2.日本の敗戦処理であったサンフランシスコ講和会議て、スリラカの政治家(後の大統領)ジャヤワルダナの15分の感動的な演説の果たした役割は大きい。 3.スリランカは少数のタミール人と多数派のシンハラ人かがが対立してきたから、タミール人はインドにもいっぱいいるので話がややこしくなる。 4.最近世界を揺るがす自爆テロは1980年代から始まった。自爆テロをするのはなぜか中流階級。 スリランカの現代史を見ると、話し合いが必ずしも平和に結びつかないことが、よくわかる。対立するグループが話し合って着地点を見つけても、その着地点に不満なグループが必ず出現する。個人と個人なら話し合いが有効だが、民族間となると同じようにはいかないものだということがよくわかった。
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本作『ハイジャック犯をたずねて—スリランカの英雄たち』は1983年から2009年まで続いたスリランカ内戦について知るのに非常におすすめの作品です。 タイトルにありますように、著者自身が遭遇したハイジャックを縁に著者はスリランカへと向かうことになります。ハイジャック犯のセパラという人物とスリランカの現代史が絶妙にクロスして語られるのが本書です。 まさに学術書というよりノンフィクション!内戦の経緯が一般読者にもわかりやすくかつ臨場感たっぷりに語られます。ぐいぐい読ませます。私も一気に読み切ってしまいました。ものすごく面白いです。
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スリランカ人と親戚になったので地元図書館で関連書籍を探していたところ、歴史の棚にあったこの本に興味を惹かれて借りてみた。 1982年に実際に合ったハイジャック事件、そこに乗り合わせていた著者が30年ほどたった今、当時の事件を振り返って犯人とその祖国スリランカの歴史について調べ、実際に犯人に会いに行ったのが本書の外郭。中身は国の成り立ちや民族間の内戦の歴史などハイジャックとは直接関係ない話が体感7~8割を占める。シンハラ人とタミル人の対立や1950年代~2020年までの政治家・政策の流れがわかりやすくて勉強になった。それまではJRジャヤワルダナのサンフランシスコの演説しか知らなかったが、彼の帰国から大統領になるまでの歴史や、UNPとSLFPの二大政党、LTTEやJVPなどの過激組織について、また内戦時のインド含む戦局などがつかめた。 ハイジャック事件に関しては、犯人が「家族思いの英雄」のような扱いで国で迎えられているのがいまいち共感できなかった。時代?国民性?著者自身、英雄は犯人ではなく要求通り息子を連れてイタリアからやってきて機内から解放してくれた妻の方、と終章で語っている。その妻は事件後離婚し著者と会うこともなく亡くなっていて、残念に思いながらも犯人との交友関係のために妻について言及を避ける描写は実話らしくておもしろかった。 2022年現在ラジャパクサ大統領辞任を求めるデモや、中国の債務の問題など不安定な情勢が伝わってくる。今後もスリランカの内情を追っていきたいと思った。
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