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従順さのどこがいけないのか ちくまプリマー新書385
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従順さのどこがいけないのか ちくまプリマー新書385

将基面貴巳(著者)

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従順さのどこがいけないのか ちくまプリマー新書385

定価 ¥968

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2021/09/09
JAN 9784480684103

従順さのどこがいけないのか

¥660

商品レビュー

4

22件のお客様レビュー

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2025/01/21

日本人はとかく、権威(国家や会社など)に対して従順であることが美徳とされている。 しかし、歴史を紐解くと、国民が従順であったために起こった不条理な悲劇は枚挙に暇がない。 そのような中で、我々はどう生きるべきなのか。 私は「共通善」に従うことにも疑問を感じる。 それより、サルトルの...

日本人はとかく、権威(国家や会社など)に対して従順であることが美徳とされている。 しかし、歴史を紐解くと、国民が従順であったために起こった不条理な悲劇は枚挙に暇がない。 そのような中で、我々はどう生きるべきなのか。 私は「共通善」に従うことにも疑問を感じる。 それより、サルトルの「我々とは、我々の選択である」が心に響いた。自分の人生の舵は自分で取るべきなのである。

Posted by ブクログ

2025/01/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本でいう「先生の言うことをよく聞きなさい」は「指示に従う」ことで「先生への服従」を意味するが、アメリカでは「先生によく質問しなさい」と言われ、「学習内容の理解」を促される。 一つの事実を解釈し、その解釈が感情的反応として表れる。言い換えれば、解釈に必要な価値判断基準こそが怒りなどの感情を左右する。日本人があまり怒らないのは、関心がなく、「どうでもよいこと」だから。 誰一人として自分の確たる意見を持たず、「ただ一緒にいるだけ」で、一人一人が他人の挙動ばかり目をやる集団は簡単に雲散霧消してしまう。これが大勢迎合主義の本質である。

Posted by ブクログ

2024/11/04

国外生活から日本を見たときに、あまりに従順な国民性に危惧を覚えたとしたら宜なるかな。若い読者に向けて、長いものに巻かれることなく「信念」「良心」「共通善」に照らして自分の頭で考え行動するよう促すのは大事なことだと思う。本書の評価の高さから窺える、このような論に触れたりこのような考...

国外生活から日本を見たときに、あまりに従順な国民性に危惧を覚えたとしたら宜なるかな。若い読者に向けて、長いものに巻かれることなく「信念」「良心」「共通善」に照らして自分の頭で考え行動するよう促すのは大事なことだと思う。本書の評価の高さから窺える、このような論に触れたりこのような考え方を持つことに思い至ってこなかった日本人の多さに寧ろ驚くが、信念を持つこと、良心に照らすことに慣れていない者に、ときに権力に逆らうこともやむなし、と説くことには些か危惧を覚える。個人が抵抗を覚えるのはわかりやすい暴政だけではない。様々なシーンで立ちはだかる種々の慣習やルールに覚える反感の根拠とする「信念」や「良心」はどの程度の強度なのか、前提として想定する「共通善」は確かなものか。不服従の前にまず是々非々で熟慮し、自分の中の判断基準を養う段階が欠かせない。

Posted by ブクログ