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翡翠色の海へうたう
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翡翠色の海へうたう

深沢潮(著者)

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翡翠色の海へうたう

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2021/08/31
JAN 9784041110799

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商品レビュー

4.3

20件のお客様レビュー

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2024/09/04

語る物語と、語られる物語とが、終わり頃に一つに収束する その後の更なる最後も美しい 物語というだけでなく、間違いなく過去に起こった(であろう)ことの記述を受け止めきれない 読む途中、目を瞑ったり、耳を塞いだり これでもか、これでもかと、繰り返す表現の力強さもすごい 多くの人が...

語る物語と、語られる物語とが、終わり頃に一つに収束する その後の更なる最後も美しい 物語というだけでなく、間違いなく過去に起こった(であろう)ことの記述を受け止めきれない 読む途中、目を瞑ったり、耳を塞いだり これでもか、これでもかと、繰り返す表現の力強さもすごい 多くの人が読むべき一冊だと思います

Posted by ブクログ

2024/08/28

ひとりの朝鮮の女性の半生が書かれてあります。 私は穴になる、との表現がとても痛ましく、言葉を見失う程でした。沖縄の戦中、戦後に生きた、その半生が、心に染み入りました。 難しい表現はひとつもなく、けれど、とても平和とは何かを語っている気がしました。 この本を多くの人に読んで欲しいと...

ひとりの朝鮮の女性の半生が書かれてあります。 私は穴になる、との表現がとても痛ましく、言葉を見失う程でした。沖縄の戦中、戦後に生きた、その半生が、心に染み入りました。 難しい表現はひとつもなく、けれど、とても平和とは何かを語っている気がしました。 この本を多くの人に読んで欲しいと思わずに要られません。

Posted by ブクログ

2024/08/18

深沢さんの作品だし読む前にパラパラめくるとハングル(「アリラン」の歌詞)が出ていたので韓国がからんでくるのかなと思いながら読み始めたら、実は扱うのが難しかろう「慰安婦」も、民間人も巻き込まれた沖縄戦も絡んでくるもの。それをサラッと読める小説に仕立てている。サラッと読めることの良し...

深沢さんの作品だし読む前にパラパラめくるとハングル(「アリラン」の歌詞)が出ていたので韓国がからんでくるのかなと思いながら読み始めたら、実は扱うのが難しかろう「慰安婦」も、民間人も巻き込まれた沖縄戦も絡んでくるもの。それをサラッと読める小説に仕立てている。サラッと読めることの良し悪しはあるだろうけど、骨太なテーマの間口を広げているのではないだろうか。 ストーリーは、さえない毎日のなか小説家として身を立てることに希望を見出している主人公が沖縄を訪ねた日々を追っていく。合間に戦時中の沖縄で「慰安婦」として生きていた女性のストーリーがはさまってきて、最後につながりが見えてくる。 自分は常々「慰安婦」問題は歴史問題でもあるけど、一方でいまも世のなかでまかり通っている数々の構図までも含むジェンダー問題だと思っているんだけど、この作品も「慰安婦」を中心に据えながらも、それだけにととまらず米軍に保護された収容所でも米兵による性暴力におびえながら暮らしていたことや海辺で米兵に乱暴される子どもたちのことなど男性に虐げられる女性・子どもという構図への問題提起、非難が込められているのだと思う。また、女性だけでなく強制労働に連れてこられた朝鮮人男性たちにも触れられていて、こうした虐げられるものすべてに目を向けているところがこの作品の真骨頂だと思う。 それから、さえない小説家志望の主人公が、友人や話を聞かせてもらった沖縄の人に安易に「慰安婦」問題や沖縄のことを題材にしようとしていることに対し非難がましいことを言われるんだけど、そのとき「小説は、当事者しか書いてはいけないものなのだろうか。/本物、偽物は、何をもって決まるのだろうか。当事者が書けば本物なのか。/たとえ沖縄出身者だとしても、戦後生まれで、沖縄戦の経験がなければ、当事者とは言えないのではないか。在日韓国人だって、厳密には当事者と言えるかどうかわからない。/そもそも、当事者って、誰を指すのだろう。」(p.152)と思っていて、自分もここのところ同じようなことを思っているので強く共感した。何かと当事者で一線を引かれる気がして、いってみれば排他的なようで寂しく感じる。 主人公は終盤、まずは小説家として名を上げ、それから「慰安婦」そして虐げられる女性たちというテーマを扱おうという気持ちになる。この作品は深沢さんの小説家デビューからほぼ10年目に出ているんだけど、深沢さんと主人公はけっこう重なっているのかな。

Posted by ブクログ

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