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翡翠色の海へうたう
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2021/08/31 |
| JAN | 9784041110799 |

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商品レビュー
4.2
25件のお客様レビュー
あらすじ(KADOKAWAより)国も、時代も、性別も、そのすべての境界を越えてゆけ――深沢潮、渾身作! 派遣社員、彼氏なし、家族とは不仲。冴えない日々を送る葉奈は作家になる夢を叶えるべく、戦時中の沖縄を舞台に勝負作を書くことを決める。しかし取材先で問題の当事者ではない自分が書くこ...
あらすじ(KADOKAWAより)国も、時代も、性別も、そのすべての境界を越えてゆけ――深沢潮、渾身作! 派遣社員、彼氏なし、家族とは不仲。冴えない日々を送る葉奈は作家になる夢を叶えるべく、戦時中の沖縄を舞台に勝負作を書くことを決める。しかし取材先で問題の当事者ではない自分が書くことへの覚悟を問われ……。(https://www.kadokawa.co.jp/product/322010000475/) これは…どんな言葉を尽くしても表現ができない。 主人公には書くことへの覚悟が問われるが、感想を述べることの覚悟も問われるというか… 言葉も通じない異国の地で、筆舌に尽くしがたい地獄のような日々、自分という存在を奪い取られ、徐々に感情を失っていく。そんな中で同郷の女たちと共に故郷の歌を歌い、生きることをやめなかった女性、その人自身の物語に私たちはどれだけ近づけるだろう。誰かが都合よく取捨選択した物語ではなくて、失われた彼女の声を届けることが、今を生きる私たちにできるのか。 慰安婦サバイバーの方が高齢化されている中、細心の注意を払いながらこうして語り継いでいかなきゃだよね…社会運動に多少足を突っ込んでる身としては、身を引き締める思い。 読み進めるのが辛かったけど、繋がっていく過去と現在、そして未来に希望を見出せる物語なのが良かった。 以下、引用 知らないという事実を認め、そこからさらに一歩を踏み出すために、私は物語を書きたい。 いつか社会にはじかれてしまった女の子たちの小説を書きたいとも思う。遠く戦中戦後に沖縄に生きた女性たちともつながっているのではないだろうか。いや、それだけではない。女性であることで、尊厳を奪われたり、搾取されたり、欲望の対象としてモノ扱いされるのは、過去から現在、どの時代でも、どこでも続いている。だから、そういった女の子たちを、かわいそう、というまなざしで見るのではなく、自分と変わらない存在として描きたい。(p.231)
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契約社員の葉奈は、職場でも必要とされず家族からも駄目な人間だと言われていた。 好きな書くことは続けたいと小説家を目指すが、新人賞の最終選考でテーマが凡庸だと酷評される。 たまたま応援しているアイドルが、元慰安婦女性や虐待被害者を支援するブランドを着ているその投稿が炎上しているの...
契約社員の葉奈は、職場でも必要とされず家族からも駄目な人間だと言われていた。 好きな書くことは続けたいと小説家を目指すが、新人賞の最終選考でテーマが凡庸だと酷評される。 たまたま応援しているアイドルが、元慰安婦女性や虐待被害者を支援するブランドを着ているその投稿が炎上しているのを目にする。 慰安婦女性についてもっと知り、それをテーマにすべく沖縄で取材する。 そこで彼女が見聞きしたものは…。 沖縄戦のことを深く知ることもなかったが、慰安婦についてもだ。 誰もが口を閉ざしているであろうことに突き進んで小説を描くというのも生半可なことではないと思った。
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戦時下の日本で朝鮮半島出身のいわゆる慰安婦の女性と、その女性の生涯をできるだけ多方面から小説として残そうとする現代の女性を交互に描く作品。 慰安婦については今の日本では話題にあげることも憚れており、それが故に実際に彼女たちがどのような生活をしていたのかを多面的に知る術はほとんどな...
戦時下の日本で朝鮮半島出身のいわゆる慰安婦の女性と、その女性の生涯をできるだけ多方面から小説として残そうとする現代の女性を交互に描く作品。 慰安婦については今の日本では話題にあげることも憚れており、それが故に実際に彼女たちがどのような生活をしていたのかを多面的に知る術はほとんどなく、私を含めイメージとして思い浮かべることしかできない人が多いように思う。 慰安婦の生涯を小説にしようとした作中の女性が、可哀想という視点で見ていないかと周りに指摘され、ハッとする場面がある。 一方、別の場面でも出てくるように、そのように哀れまれるより、なかったことにされる方が悲しいというのも当事者側からすれば事実であるように思う。 何かの被害者に対して、その当時起きたことをすべて把握するには、相当な覚悟を決めて調査しつくす必要があるし、それを世間に伝えるとすれば責任も伴うことになる。 その過程では思慮が足りずに当事者から誤解を生むようなこともあるかもしれないが、それをなかったことにせず、とことん調べつくそうとする姿勢自体は評価されるべきであると思う。
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