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もんじゅの夢と罪 旧動燃幹部の妻と熊取の研究者の「闘い」
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もんじゅの夢と罪 旧動燃幹部の妻と熊取の研究者の「闘い」

細見周(著者)

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もんじゅの夢と罪 旧動燃幹部の妻と熊取の研究者の「闘い」

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 人文書院
発売年月日 2021/08/27
JAN 9784409241417

もんじゅの夢と罪

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2021/11/25

もんじゅは時代遅れなのに存続するだけでお金のかかるものだというくらいの知識で読み始めたが、ここまで危険かつ1日当たりの維持費が5000万円!とは知らなかった。冷却にナトリウムを使うが、それ自体が水と反応しやすく空気中で燃えるので危険なうえ、温度変化の影響を受けないようにその管が意...

もんじゅは時代遅れなのに存続するだけでお金のかかるものだというくらいの知識で読み始めたが、ここまで危険かつ1日当たりの維持費が5000万円!とは知らなかった。冷却にナトリウムを使うが、それ自体が水と反応しやすく空気中で燃えるので危険なうえ、温度変化の影響を受けないようにその管が意図的に薄くなっていて地震などの物理的危険に大変弱い。軽水炉よりはるかに危険なのだそうだ。使用済み燃料の問題もある。使用済み燃料の処理がきちんとできない1点だけで原発は問題外だと私は思うが、そんなものに何兆円もかけて、これだけかけたから止められないという。株でもそうだが、サンクコストは経費として割り切らないと、リニアと同じで、それを勘案して将来のことを考えると方向を誤ると思う。もったいながりの私としては「言うは易く」なので、偉そうなことは言えないが。 旧動燃幹部の不審死もまったく知らなかった。状況証拠からは無理やり遺書を書かされて殺されたように思えるが、立証するのは難しいのだろう。それでも未亡人の執念で裁判を続けたことがもんじゅの廃炉決定にもいくらかの影響を及ぼしたかもしれない。他殺しろ白自殺にしろ、森友問題の文書改ざんで自殺した赤木さんとイメージが重なる。 様々に問題があるもんじゅだが、資源のない日本で高速増殖炉の夢を見た人が多かったであろうことはよく理解できる。誰しも自分が夢を持って一所懸命にやってきたことは、なかなか諦められることではないはず。その点、研究するうちに疑問を持ち、それにきちんと向き合って反対に動いた小林氏は、人生をもんじゅ裁判とともに歩むことになり、原告側に確固とした科学的根拠を与えてくれた。亡くなったのが惜しい。

Posted by ブクログ

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