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夢を見るとき脳は 睡眠と夢の謎に迫る科学
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夢を見るとき脳は 睡眠と夢の謎に迫る科学

アントニオ・ザドラ(著者), ロバート・スティックゴールド(著者), 藤井留美(訳者)

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夢を見るとき脳は 睡眠と夢の謎に迫る科学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 紀伊國屋書店
発売年月日 2021/08/31
JAN 9784314011860

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夢を見るとき脳は

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商品レビュー

2.8

5件のお客様レビュー

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2024/03/25

夢はなぜ見るのだろうと漠然とした疑問からさまざまな既にある見解から紐解いていこうという本。105頁第7章「脳はどうやって夢を生み出すのか?夢にはどんな役割があるのか?その役割を果たすために、なぜ夢を見なければならないのか?答えはこうだ。わからないわからないわからない」 このページ...

夢はなぜ見るのだろうと漠然とした疑問からさまざまな既にある見解から紐解いていこうという本。105頁第7章「脳はどうやって夢を生み出すのか?夢にはどんな役割があるのか?その役割を果たすために、なぜ夢を見なければならないのか?答えはこうだ。わからないわからないわからない」 このページいる?と思った。

Posted by ブクログ

2022/05/07

難しかった。夢の歴史から明晰夢まで。読んでいてまさに夢を見ている感じを受けた。つまり謎に満ちていてよく分からない。著者らが編み出したNEXTUP(可能性理解の為のネットワーク探索)モデルは興味深かった。睡眠の段階によって見る夢も違うものだという。PTSD発症のステップも興味深い。...

難しかった。夢の歴史から明晰夢まで。読んでいてまさに夢を見ている感じを受けた。つまり謎に満ちていてよく分からない。著者らが編み出したNEXTUP(可能性理解の為のネットワーク探索)モデルは興味深かった。睡眠の段階によって見る夢も違うものだという。PTSD発症のステップも興味深い。確かに夢というのは自分しか体験出来ないし、研究するのも困難なのだろうと思った。しかし、そこに意義があるのだろうと思う。

Posted by ブクログ

2022/03/17

 睡眠医学のスペシャリスト2名が、自らが提唱する仮説に基づき脳と夢の関係の再定義を試みる本。夢の問題は意識の問題と表裏をなしており、その本質の把握は困難を極める。何しろ本書序盤でも引用されるように「意識的な経験ほど(中略)説明困難なものはない(デヴィッド・チャーマーズ)」し、さら...

 睡眠医学のスペシャリスト2名が、自らが提唱する仮説に基づき脳と夢の関係の再定義を試みる本。夢の問題は意識の問題と表裏をなしており、その本質の把握は困難を極める。何しろ本書序盤でも引用されるように「意識的な経験ほど(中略)説明困難なものはない(デヴィッド・チャーマーズ)」し、さらに夢見る主体に「意識している認識はあるが、それを科学的に証明したものはいない」のだ。にもかかわらず夢は研究者らを魅了し続けており、数多の仮説を生み出すに至っている。著者らが提唱する〈NEXTUPモデル〉も無論一つの仮説に過ぎず、豊富な実証に裏打ちされたものとは言えない。しかしこのような仮説を唱え、批判的検証の場に差し出す彼らのような存在なくては、夢どころか睡眠や脳の機能に関する科学的事実の解明など望むべくもないだろう。本書前半で紹介されているフロイト前夜から連綿と続く夢に関するパラダイムの一端にこの〈NEXTUPモデル〉も位置付けられ、批判と検証の対象となり理論の発展に寄与するはずだ。  夢はある特定の疾患罹患者を除くほぼ全ての人が体験する事象であるにもかかわらず、前述の通りそれを客観的な形で共有する手段が存在しない。だから夢に関する意見も人それぞれということになり、本書における夢の記述に必ずしも賛同できない人も多いのではないかと思う。僕自身もその1人であり、たとえば本書第10章で挙げられる「典型夢トップ15」のうち、見た覚えがあるものは大体1/3くらいだし、また典型的な悪夢として列挙される事例のほとんどは自分に当てはまらない。ただ、本書で挙げられる「睡眠の役割」、たとえば覚醒時に溜め込んだ情報を整理し、その意味と重要性を確定させる「オフライン記憶処理」機能などについては自分の実感と整合するところが多いように思えた。  本書の中心的主張である〈NEXTUPモデル〉を簡便に説明すれば、夢の役割とは「覚醒時に新規に得られた情報について、睡眠時にその記憶を一つの物語として再生し、覚醒時には思いも及ばなかった〈緩やかな〉情報の結びつきを意識に上らせる」ことにある、というもの。つまり〈ネットワーク検索性〉が夢の機能だというのだが、このモデルではさらに〈可能性の理解〉、すなわちそれらの情報の活用可能性を検討し新たな価値を獲得させる機能も併せ持つという。これは、fMRIやPETを用いた脳画像処理技術により、我々が知的作業をしていない時に必ず活性化する領域「デフォルトモードネットワーク(DMN)」が発見されたことから演繹された仮説である。このDMNが、脳の休息時に既存の情報を整理し、覚醒時には気づかなかった関連性を指摘し、次にすべきことを決定する中枢なのではないか、というのだ。覚醒時にしょっちゅうマインドワンダリング(白昼夢)に陥り、ぼーっとしてばかりの自分としてはなかなかに魅力的な仮説ではある。  ただ著者らも認めている通り、どれほど科学が発達して睡眠時の脳内電気信号が精緻に把握可能となったとしても、夢見る主体が「どんな感じ(©︎トマス・ネーゲル)」を受けているかを観察者が正確に理解することは、どこまで行っても不可能なのではないかと思う。そこには「意識」や「主観」などの概念の再定義の必要性を含む、より大きく深い問題が横たわっているのではないか。夢に限らず、日常ふと抱く「この感じ」の説明困難性(自分に対して説明することさえ難しい!)に思い至るたびにそう考えざるを得ない。

Posted by ブクログ

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