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きつね えほん遠野物語
定価 ¥1,650
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 汐文社 |
発売年月日 | 2021/08/30 |
JAN | 9784811328461 |
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きつね
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
やりすぎだって!そこまでされるほどきつね悪いことしてないよ! というのが最初の感想。 柳田国男の『遠野物語』にある「きつねが登場する話」を3篇収録した絵本で、描かれているきつねの姿が妖艶。毛並みのやわらかさに対して「目」はどこまでも異種族のそれで、怖さを感じるとともに惹きつけられ...
やりすぎだって!そこまでされるほどきつね悪いことしてないよ! というのが最初の感想。 柳田国男の『遠野物語』にある「きつねが登場する話」を3篇収録した絵本で、描かれているきつねの姿が妖艶。毛並みのやわらかさに対して「目」はどこまでも異種族のそれで、怖さを感じるとともに惹きつけられる。 終わりの文章に「狐の話はこれほどまでにさまざまである」とありますが、3篇とも狐が人をだますだけです。そんなバリエーションはない。あるとしたらその後怒った人間に狐がぬっ殺されるかどうかくらいの違いくらいです。 いや、やっぱりやりすぎだって!殺されるほど狐は悪いことしてないと思うんだけど。一周回って人間の過剰な防衛本能の話に感じられるのは私だけでしょうか……。 とりあえず番外編として狐が人間をぼこぼこにする話を求む。 ちなみに巻末に「遠野物語マップ」が用意されてるので、これを見ながら『遠野物語』を読みなおすと地理関係の理解が深まりそうだなーってなりました。
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とにかく著作の分厚さと重厚さと面白さのイメージの強い作家京極夏彦氏の手による再編『遠野物語』 その中のきつねにまつわる三篇の、ごく短い怪奇はなしです まず何と言っても絵が素晴らしい美麗さです 美しさだけでなく構図も素晴らしく、短いセンテンスで語られる怪奇譚を力強く盛り上げるし、恐...
とにかく著作の分厚さと重厚さと面白さのイメージの強い作家京極夏彦氏の手による再編『遠野物語』 その中のきつねにまつわる三篇の、ごく短い怪奇はなしです まず何と言っても絵が素晴らしい美麗さです 美しさだけでなく構図も素晴らしく、短いセンテンスで語られる怪奇譚を力強く盛り上げるし、恐怖もあおる 動き出す死体、その場にいるはずのない妻、それらに相対した人物の恐怖の表情、その傍らにいる化かし役のきつね、しみじみと素晴らしい画力と文章です きつねのピンとしたひげや、黒い手先、うつくしい瞳、笑っているかのような口元、きつね好きが喜ぶ繊細な描写が素敵です 植物の絵もまた良くて、キーアイテムのように配置された南天が特に美しいです でも、気になったのは きつねの出てくる怪談が三篇なのですが、そのうち二編は人間を化かしたきつねを刺したり叩いたりして殺す結末で、残りひとつもきつねに化かされた事をめちゃくちゃ悔しがってるしで、その感覚に付いていけなかったいうことです こういう読み方をしてしまうのは、偏った発想なんでしょうが、きつねに化かされたら、自分だったら、絶対大喜びします そしてこの作品でのきつねの化かしの内容って大した悪事にも見えません だから、何で悔しがるの? きつねを殺すの? ってモヤモヤしてしまってたまらなくなる読書になっちまいました 怪異を純粋にたのしめない 怪異というものが身近にあり、そして化かしてくる化生のものは排除するのが当たり前の世界観だから、殺してしまうんでしょうか 『遠野物語』が別の意味でこわいって思ってしまいました おかしいな、昔読んだことあるはずなんですが、こんなきつねに厳しい物語だったろうか という訳で、絵も文も素晴らしいけど、きつね推しが読むと辛くなっちゃう絵本でした でもこれはあくまで物語なんです…殺されたきつねは伝承の中の創作の存在で…そう言い聞かせて読むほかない あ、巻末に『遠野物語』の舞台となる地方の地図が掲載されているのですが、そこはいいです 地図好きの方は必見です
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
原作:柳田国男、文:京極夏彦、絵:樋口佳絵。原作は「遠野物語」の20、60、94、100、101のうち94→101→100がこの絵本にあたる部分だと思われる。狐は神の使いとして祭られているところもあります、稲荷神社とか伏見稲荷とか。(もともとは神であったという説もありますが。)この絵本の話の1話目は笑い話で終わっていますが、2,3話はきつねを恐れるあまり殺してしまっています。2話目は死体をもてあそぶのはどうかと思うが多分きつねにはちょっとしたいたずらだったのだと。3話目に関してはどうなんだろう、妻の想いをきつねが体現しただけなのでは、逆に殺す人間のほうが怖い。
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