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龍華記 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/09/18 |
JAN | 9784041116425 |
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
平安時代末期、平家が栄華を極める中、平重衡による奈良の寺社勢力に対する南都焼討。 藤原家、平家、源家。 滅ぼした者が滅ぼされ、そしてその繰り返し。 栄華を極めて他者を滅ぼしても、いつか滅ぼされるという憎しみや恨みの連鎖が辛いです。 生きること、正しいことを説く仏教の世界でこんな...
平安時代末期、平家が栄華を極める中、平重衡による奈良の寺社勢力に対する南都焼討。 藤原家、平家、源家。 滅ぼした者が滅ぼされ、そしてその繰り返し。 栄華を極めて他者を滅ぼしても、いつか滅ぼされるという憎しみや恨みの連鎖が辛いです。 生きること、正しいことを説く仏教の世界でこんな乱暴で残虐なことがある時代。 興福寺や東大寺の静かな佇まいを思い出しながら、そこに憎しみや殺し合いがあったことに驚きます。 「怨みごころは怨みを捨てることによってのみ消ゆる」 どんなに時がたっても、今の世界でも同じように憎しみによる戦争がなくならないこともとても悲しくつらく思います。
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重衡、僧兵と学侶、奈良が舞台だからありありと風景が浮かんで嬉しい。大好きな五部浄、運慶が慌てて持ち出して壊した。いいなあ、見てきたかのような躍動感。運慶と範長のツンデレやりとりが楽しい。山田寺の仏頭も盗まれたのではなく…という展開がほっとする。ニッチな(?)人物にも温かい光を当て...
重衡、僧兵と学侶、奈良が舞台だからありありと風景が浮かんで嬉しい。大好きな五部浄、運慶が慌てて持ち出して壊した。いいなあ、見てきたかのような躍動感。運慶と範長のツンデレやりとりが楽しい。山田寺の仏頭も盗まれたのではなく…という展開がほっとする。ニッチな(?)人物にも温かい光を当ててくれる瞳子さん、いいね。作品解説じゃなくて歴史解説になってるという押し出し強めの巻末解説は佐藤優、同志社つながりだ。
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平安末期の南都焼き討ちを招いてしまった悪僧(わけあり)が主人公。その後、罪に戸惑い償いと真の救済を模索。 壮絶で残酷のなか必死に生きる人々。その後を知りたくて夢中に読み進めてしまいます。 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(令和4年1月〜)と同じ頃の時代背景。
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