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敗戦は罪なのか オランダ判事レーリンクの東京裁判日記
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 産經新聞出版/日本工業新聞社 |
発売年月日 | 2021/08/11 |
JAN | 9784819114035 |
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敗戦は罪なのか
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『#敗戦は罪なのか』 ほぼ日書評 Day653 副題にもある通り「オランダ判事レーリンクの東京裁判日記」である。 第二次世界大戦/太平洋戦争/大東亜戦争、いずれの呼称をとるにしても、日本が最後に行った戦争で、我が国は敗戦国となった。 東條英機元首相をはじめとする人々が、戦...
『#敗戦は罪なのか』 ほぼ日書評 Day653 副題にもある通り「オランダ判事レーリンクの東京裁判日記」である。 第二次世界大戦/太平洋戦争/大東亜戦争、いずれの呼称をとるにしても、日本が最後に行った戦争で、我が国は敗戦国となった。 東條英機元首相をはじめとする人々が、戦勝国の判事たちによって裁かれ、いわゆる「戦犯」とされた"東京裁判"。 そもそも敗戦国だけが責任を問われなければならないのかとか、どのような法規によって罪状を問うべきかといったロジカル側面で、その妥当性を疑問視するような本は何冊か読んだが、こちらは同裁判で判事を務めた当事者が、個人的なあるいは心理的な側面から、法律家としての矜持を問う内容。 東京裁判では「英語と日本語が公用語とされた」が、レーリンク判事は、自身が英語では会話においてすら意思疎通が難しいことを認め、フランスのベルナール判事は自分に輪をかけて英語が不得手、ソ連の判事にいたっては英語はまったく出来なかった(常にロシア語通訳を介した)。 英米法に手慣れた判事たちに対し、レーリンクと仏人判事の大陸法は、手続きの進め方からして大きく異なり、ソ連人はいずれに関する知見もなかった。 裁判開始以前、判事らが顔合わせをしている時点の食事会で、米国人判事ヒギンズは「ルーズベルトが日本に真珠湾攻撃をなさしめた」旨の演説をぶった。 それほど早い時期に米国人の中で、既にそうした説(噂?)が流布され、かつ約束を違え多くの若者を海の向こうの戦争に送り込んだルーズベルトの人気はガタ落ち、過去の人扱いだった。 戦後、我々が信奉して来たイズムとは、何ともそこの浅かったものと気付かされ、改めてその決算をせねばならぬと考えさせられる。 https://amzn.to/3eZ97RS
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東京裁判、判事の中で最年少、オランダのレーリンク、遠い東洋の国で多数派判決と国からの圧力に悩みつつ独自意見を提出する。一人の法学者の日記から見たもうひとつの東京裁判。 東京裁判の管轄権に異議を唱え、文官の5被告の無罪を主張する独自意見を提出したオランダ人判事の日記。妻との確執、...
東京裁判、判事の中で最年少、オランダのレーリンク、遠い東洋の国で多数派判決と国からの圧力に悩みつつ独自意見を提出する。一人の法学者の日記から見たもうひとつの東京裁判。 東京裁判の管轄権に異議を唱え、文官の5被告の無罪を主張する独自意見を提出したオランダ人判事の日記。妻との確執、単身での来日、次第に日本の文化に魅力を感じていく。連合国でも英米法と大陸法の考えの違いからの意見の相違。パルとの友情などが情緒豊かに丹念に描かれている。 国際法と戦犯裁判の位置付け、母国からの圧力などに奮闘する様子が伝わってくる。 今さら東京裁判史観を否定するつもりはないが、事後の世界平和を願って真摯に活動した法律家がいたことは、どこか救いがある。 温かい気持ちになれた一冊でした。
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