ソフトウェアテストの教科書 増補改訂第2版 この1冊でよくわかる

布施昌弘(著者), 江添智之(著者), 永井努(著者), 三堀雅也(著者), 石原一宏(監修), 堀明広(監修)

• 販売会社／発売会社: SBクリエイティブ
• 発売年月日: 2021/08/03
• JAN: 9784815608750

商品レビュー

2025/12/21

◆◇━━━━━━━━━━━━
1. この本を選んだ目的
━━━━━━━━━━━━━◆
社長がQA改善に強い関心を持っており、自身で購入して読んだ本とのことです。
すれ違った際に「活用して」と手渡されました。

そのため、まずは私自身が一通り目を通し、その上で対象部署のメンバーにも読んでもらおうと考えています。

◆◇━━━━━━━━━━━━
2. 概要
━━━━━━━━━━━━━◆
ソフトウェアテストに関する基礎的な内容が説明されています。
概念や方法論だけでなく、実際のドキュメントフォーマットのサンプルが多く掲載されている点が特徴です。

◆◇━━━━━━━━━━━━
3. 感想
━━━━━━━━━━━━━◆
SEとして10年間業務に携わり、全工程を経験してきました。その中でテスト工程も長く担当していたため、テスト工程がどのようなものかについては、経験則として理解していました。
そのため、全体として「だいたい理解している内容が書かれている」という印象を受けました。

現在、QAチームの改善が優先度の高い課題となっており、私自身もあらためてテスト工程を体系的に理解しようとJSTQBの学習を始めました。先日ファンデーションレベルを取得し、今後はテストマネジメントの学習を進める予定です。

そのような背景もあり、本書については「さらに知っている内容が多い」という印象になりました。JSTQBで定義されている用語や考え方が多く登場するため、JSTQBをベースに構成された書籍なのではないかとも感じました。

一方で、実際のドキュメント例が数多く掲載されている点は非常に有益です。既存ドキュメントとの比較にも使えますし、未整備のものについては新規作成時の参考資料として活用できると感じました。

◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━
4. 具体的にどのような点を学習したか
━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
テストに関する基本的な作業内容が一通り紹介されています。

PCとスマートフォンの違いや、
基幹システムとアプリケーションの違いなど、
個別事情に踏み込んだ詳細な解説があるわけではありません。

そのため、私自身にとって新たな学びは特にありませんでした。

◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━
5. 具体的にどのような行動をするか
━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
JSTQBの学習と並行して、本書をQAチームのメンバーに読んでもらい、テストに関する基本知識をあらためて整理・共有してもらいたいと考えています。
その上で、現行業務において不足している点や改善すべき点を洗い出す材料として活用していきたいと思います。

2025/03/16

よく体系立てられた良本であると思う
まず、開発フェーズの説明をした上でテストに関する説明をしているのが自分にとって入りやすかった。
テストの手法もポイントを押さえてあり、いかに限られたリソースで網羅性を高めるかが記載されている。
最初は図書館で借りて読んだが、手元に置いときたく購入。

2024/06/23

ソフトウェアテストの入門書です
初心者向けとありましたが、優しく書かれた訳ではなく、しっかり読み込まないいけませんでした
コードもありますが、テスト表のほうが多く、これらの表ががしっかり作り込まれているので、隅まで読まねばいけません

ソフトウェアテストの流れ、工程といった成り立ちから解説してくれます
テストの網羅性だけでなく、効率も考えなければいけず、とにかく様々なテスト手法がありケースバイケースで対応しなければいけないことが分かりました
テスト技法の例をあげ、練習問題まで準備していただいて申し訳ないのですが、半数以上も間違えてしまいました

一周しただけなのですが、因子と水準の解説はなんとなくしか理解できず、正直ついていけませんでした
魚群探知？に引っかかるイルカ？のイメージ図で、便利だけど抜け漏れのある手法なのかなと思いました

テストドキュメントの作成の章は、ここにきて図表作成から離れて抽象的な概念説明で、いっそ分かりやすかったです
定義に注意したり、粒度に気をつけたり、テストのみならず文章技術にも展開できる考え方でおもしろかったです
商品1つ作るのに取っても、ここまで作り込んでテストするんだなと思いました
チェックを仕事にするには、センスに頼る感性的な属人的なところがあったのは驚きました
それなら確かに技術だなと思いました

ソフトウェアよりも、作成したテスト仕様書のが欠陥が多い浅瀬エンジニア的には、溺れながら読み終えました
読み終えて灰というか、初心者向けでこんなに濃いのかソフトウェアテストと震えています