1,800円以上の注文で送料無料

「昭和」を生きた台湾青年 日本に亡命した台湾独立運動者の回想 1924-1949 草思社文庫
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 文庫
  • 1224-26-01

「昭和」を生きた台湾青年 日本に亡命した台湾独立運動者の回想 1924-1949 草思社文庫

王育徳(著者), 近藤明理(編者)

追加する に追加する

「昭和」を生きた台湾青年 日本に亡命した台湾独立運動者の回想 1924-1949 草思社文庫

定価 ¥990

440 定価より550円(55%)おトク

獲得ポイント4P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品【送料無料】

店舗到着予定:2/27(金)~3/4(水)

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

2/27(金)~3/4(水)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 2021/08/02
JAN 9784794225320

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

2/27(金)~3/4(水)

「昭和」を生きた台湾青年

¥440

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/05/04

王育徳(1924-1985)。25歳までの自伝。 日本統治下の台湾で育つ。台北高校で学び、戦時中に東大に進学。空襲が激しくなったため、大学を中退して帰台。そこで終戦。戦後は台南で中学の教師をしながら、台湾独立運動に参加するが、二・二八事件が起き、政府による弾圧と処刑を目のあたりに...

王育徳(1924-1985)。25歳までの自伝。 日本統治下の台湾で育つ。台北高校で学び、戦時中に東大に進学。空襲が激しくなったため、大学を中退して帰台。そこで終戦。戦後は台南で中学の教師をしながら、台湾独立運動に参加するが、二・二八事件が起き、政府による弾圧と処刑を目のあたりにする。兄・王育霖(東大卒、台湾で検察官)は逮捕され、帰らぬ人となった。身の危険が自分にも迫ったため、香港に亡命。自伝は、飛行機搭乗の場面で終わっている。 王はその後、香港から日本に密航。そして東大に再入学。学部と大学院で言語学を学び、明治大の教員となり、台湾語の研究と台湾の独立運動に生涯を捧げた。 実業家で作家の邱永漢も、同じ年に同じ台南に生まれ、台南高校では同級生。どちらも東大に進学。どちらも台湾独立運動に加わり、二・二八事件後に香港に亡命した。しかし性格や生き方はまったく違った。邱は楽観的で、ビジネスライク、香港と日本のみならず、台湾や中国本土でも事業を展開した。一方、王はウェット、日本にいながら台湾のことを思い、台湾語を研究し続けた。しかし、台湾を訪れることは一度もなかった。

Posted by ブクログ

2021/08/18

1924年生まれの台湾人・王育徳氏による回想録。生い立ちから亡命のために祖国を永遠に離れることになった1949年7月4日までが綴られている。全九章で、編者による長いあとがきは回想録のその後の王氏の生涯を補足する。文庫版あとがきは王氏の娘である明理さんが担当している。 著者の父は...

1924年生まれの台湾人・王育徳氏による回想録。生い立ちから亡命のために祖国を永遠に離れることになった1949年7月4日までが綴られている。全九章で、編者による長いあとがきは回想録のその後の王氏の生涯を補足する。文庫版あとがきは王氏の娘である明理さんが担当している。 著者の父は本妻以外に妾にあたる女性二人を妻とし、著者はその第二夫人の息子として生を受けた。養子も含めて十一人の子どもをもつ豪商の大家族は、夫人同士の対立もあって複雑な家庭環境である。第一章から学校入学後しばらくまでの期間は、この大家族を舞台にした幼少時の出来事が主で、家族の関係性や人となり、当時の台湾における生活の一端が垣間見える。 中学・高校と進むにつれて日本統治下だった台湾における「本島人」と「内地人」の関係についての記述が増える。やはり、内地人から本島人に対する差別意識は明確に存在して著者自身もいじめにあっているが、それでも中国との戦争がはじまるまでは穏やかな関係にあったようである。中国との開戦が転機となり、「皮肉なことに皇民化政策が推進されたことで、逆に台湾人意識が芽生えたとも言える」という考察は、支配することについて考えさせられる。高校時代は本編のなかでもっとも明るい時代だろう。高校生活を満喫する著者の楽しさが伝わり、当時通っていた高校にリベラルな教師が多かったというエピソードも面白い。「台北での下宿生活が暗いじめじめした大家族制度から解放して、自由の天地に呼吸させた」という著者の言葉が印象的で、家族への愛憎相半ばする想いを感じる。 東京大学入学以降は戦争の影響がはっきりと前面に表れる。そこから台湾への帰国、敗戦、中国国民党による支配、二・二八事件と最愛の兄の死、亡命と、二十代前半を波乱の連続のなかで過ごす。そして日本の敗戦による影響が強いこの時期、台湾人の立場や心情の複雑さがうかがえる。敗戦国から一転して戦勝国側への変化。日本統治からの解放感と、日本人に対する親しみと同情。中国への期待から疑惑、そして失望。そして終戦による安堵もつかの間、台湾人にとってはその後も辛い時代が続いたことを改めて知らされる。 本編以後を補足するあとがきで紹介される亡命後の台湾独立運動や、台湾人による初の台湾語辞典を手がけるなど、台湾の独立を強く願ったのが王氏だった。それとともに、全編を通して日本人への絆や親しみを隠さず表明し、「皇民化運動」を除く日本統治への評価は一貫して高い。それとは対照的に、戦後に日本に代わって長らく台湾を支配することになった中国国民党や中国人に対する憤りは激しく、不信感は強い。著者の親日・反中の立場の明確さから留飲をさげる読者もいるだろう。 日本と中国というふたつの国に運命を大きく左右された台湾人青年の回想を通し、長らく実質的な自治が叶わなかった台湾の歴史を振り返り、複雑な立ち位置を知るとともに、親日的な側面も含めて現在の台湾につながる成り立ちについて理解が深まった。

Posted by ブクログ