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クジラの骨と僕らの未来 世界をカエル 10代からの羅針盤
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 理論社 |
発売年月日 | 2021/07/29 |
JAN | 9784652204368 |
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クジラの骨と僕らの未来
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商品レビュー
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クジラの骨格の研究者が、生き物好きだった少年時代から、どのようにしてクジラに興味を持ち研究者になったか、またクジラを取り巻く環境の変化について紹介している。 クジラを知るための本というより、筆者のこれまでのあゆみに重きが置かれている。 筆者は動物の死体から骨格標本を作るのが好き...
クジラの骨格の研究者が、生き物好きだった少年時代から、どのようにしてクジラに興味を持ち研究者になったか、またクジラを取り巻く環境の変化について紹介している。 クジラを知るための本というより、筆者のこれまでのあゆみに重きが置かれている。 筆者は動物の死体から骨格標本を作るのが好きな子供だったという。一口に生き物好きと言っても、興味の対象は色々だと感じた。好きなことを仕事にするといいという話も聞くが、骨格標本が一体どんな仕事につながるのか?と思ってしまいそうだが結果的に仕事になっているのだから面白い。 また商業捕鯨の実態について知ることができた。 クジラの解体方法や調査捕鯨船の仕組みなどが絵で具体的に記されていてmわかりやすかったが、シーシェパードの妨害行為がテロや海賊同様なのに驚いた。 環境保護団体なのに水生生物に害を及ぼす薬品を用いていることへの筆者の皮肉が効いている。 海外では日本人と知るや捕鯨について議論をふっかけられることは、ままあるが、はっきりと意見を言える程、捕鯨について知っている方が稀で、いかに自国のことを知らないかを思い知らされる。 クジラ資源が将来の食糧不足の切り札になりえるのではという話も印象に残った。 調査捕鯨で捕獲したクジラの肉は、調査隊の食糧になったのかが気になった。 高校時代の留学先での出来事から漠然とクジラの研究者になりたいと思った筆者が、後に研究者となって調査のために留学した場所に再び訪れることになった話は、スティーブジョブが、かの有名な大学の卒業式で語った点と点が繋がる瞬間を思わせ、人生の巡り合わせの不思議、経験してきたことは全て無駄ではないのだということを感じた。
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東京海洋大学の中村玄先生の、クジラ博士になるまでのエッセイ。先日読んだ同じクジラ研究者の田島先生のエッセイも大変に興味深かったが、こちらも相当に興味深い内容だった。 魚やハムスターの骨に魅せられて始まり、やがて留学先の南米で見かけたクジラを数年後に研究するに至る。小林快次先生もそ...
東京海洋大学の中村玄先生の、クジラ博士になるまでのエッセイ。先日読んだ同じクジラ研究者の田島先生のエッセイも大変に興味深かったが、こちらも相当に興味深い内容だった。 魚やハムスターの骨に魅せられて始まり、やがて留学先の南米で見かけたクジラを数年後に研究するに至る。小林快次先生もそうだが、今専門の研究をしている方が最初からそれに根差しているのかと思うと、ほとんどがそうではないと気付かされる。数奇な運命、とも言えるエピソードばかりだ。 本書は調査捕鯨のことに多くページを割いている。かの有名なシーシェパードの妨害、母船の火災(1人が亡くなっている…)からの避難、私たち読み手にも緊張が走る。鯨調査の正当性を主張するわけではないが、この本のタイトルにもある「僕らの未来」のために、私たち人間が及ぼしている生態系への破壊行為や、長期調査によるその影響を調べることは大変重要である。 クジラは私と同じ哺乳類だ、と考えされられる一説がある(p97)。まだクジラを生で見た事がない私は、実物を見たらどんな感覚を覚えるだろうか。
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博物学の本ですが、文章上手い! めっちゃ、読みやすい。 学校、買い! 2023/07/26 更新
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