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日韓関係史 岩波新書1886
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/07/26 |
JAN | 9784004318866 |
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日韓関係史
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日韓関係史
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商品レビュー
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5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
日本と韓国には、一見すると外交上の違いがあるように思えるが、北朝鮮の非核化や国際社会への 本格的な参加より利用価値を重視している中国に、韓国が主導する南北の統一が中国に不利にはならないことを日韓で示すべき。ロシアも同様。 南北の経済協力と日韓国交正常化で、拉致問題も進展するかもしれない。 今こそ分断ではなく、協力することが大切なのではないか。 厳しさを増す国際環境に対して、どちらが望ましい外交ができるかを競うべきだと思う。
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こんなに近いのに、こんなに遠い日本と韓国の関係を1876年の日本の開国要求を受け入れた朝鮮の「開国」や1910年の「韓国併合条約」の時代も踏まえつつ、日本にとっては敗戦、韓国にとっては独立という1945年からの関係史を詳細に記しています。それは知っているつもりで、知らないそれぞれ...
こんなに近いのに、こんなに遠い日本と韓国の関係を1876年の日本の開国要求を受け入れた朝鮮の「開国」や1910年の「韓国併合条約」の時代も踏まえつつ、日本にとっては敗戦、韓国にとっては独立という1945年からの関係史を詳細に記しています。それは知っているつもりで、知らないそれぞれの国民の心の動きの歴史だったりします。「非対称」から「対称」な関係へ、というこの長い間の歴史を、理解している日本人は少ないのではないか、と思いました。特に本書で初めて目にした「移行期正義」という概念は印象に残りました。前政権のやった事を徹底的に糾弾してバージョンアップを続ける韓国社会と、戦前・戦後さえシームレスに繋がっていく日本社会を「移行期正義」の観点で見ると、こりゃ、ギア噛み合ないや、と思ってしまいます。キムチでも冬ソナでも繋がる事の出来ない両国の溝は、まったく時が解決してくれるものではなく、さらに広がっているようにも思います。米中の対立や北朝鮮の問題など、さらに難しい変数は増えているような気がします。その中でも光を探そうとしている著者の想いは、両者の想いを丁寧に研究することで生まれているのでしょう。外交上の「共通利益」の創出…広くて長い目線を持って取り組まなくてはならない状況で、この新書は大切な基本書になると思いました。
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これは圧巻です。 新書でここまで書けるとは素晴らしい! 主に1945年以降の日韓関係を記述していますが、事実関係を丁寧に扱いながら、「非対称から対称へ」という独自の見方で潮流を読み解きます。特に優れているのは、日本・韓国それぞれの立場・意識・価値観の違いを、極めて冷静・客観的に分析している点。これを読むと、隣国であっても、「正義」(約束・合意を守ろうとする「手続き的正義」の日本と、その時の関係当事者が納得する「実質的正義」の韓国)や「歴史」の捉え方で、お互いに大きな違いがあることがわかります。 特に、第4章では、①国力(パワー)の「均衡化」、②体制価値観の「均質化」、③日韓関係の「多層化・多様化」、④日韓関係の「双方向化」、の4つをもとに「非対称から対称へ」を論じるところは納得感があります。 日韓の一人当たりGDPの差では、1970年の7倍から2018年には1.3倍までに縮小。ソフトパワー(文化)の面でも韓国がグローバルに展開し、かつてとは異なる状況になりながら(非対称から対称へ)、日本側の価値観の変化が追いついていないところもあるとも分析しています。 米中対立のなかでは、日韓が手を結ぶほうが得策とのことですが、韓流好きも嫌韓も、「この本を読まずして日韓関係を語るなかれ」と言いたくなるほどの1冊です。
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