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流星シネマ ハルキ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2021/07/15 |
JAN | 9784758444248 |
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商品レビュー
3.9
29件のお客様レビュー
最終章でタイトルの意味が回収されて、アキヤマ君が登場して、流れているであろう音楽に揺られて、不思議な感覚になった
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吉田篤弘さんの小説に出てくる登場人物のセリフが……ほんとイイ。 胸の中の、普段は鈍感になったり、閉じたりしてるところに、優しく光を当てられるような… 刺さるセリフが多い。 あと、建物や店の中がステキなのがイメージできる。空気感。 他のブクログさんも言ってましたが、住みたい街。...
吉田篤弘さんの小説に出てくる登場人物のセリフが……ほんとイイ。 胸の中の、普段は鈍感になったり、閉じたりしてるところに、優しく光を当てられるような… 刺さるセリフが多い。 あと、建物や店の中がステキなのがイメージできる。空気感。 他のブクログさんも言ってましたが、住みたい街。入りたい世界。 住みたい街ランキング、1位笑 吉田篤弘メタバース 作って欲しいなぁ^_^
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今回も始めから吉田篤弘さんの世界にどっぷりと、はまりこんだ。「この世界はいつでも冬に向かっている。」から始まる物語に。 読み進めていくと、こういう意味も込めていたのかという文章があったことに気づく。だから丁寧に読んでいき、それがとても楽しい。 今回は、鯨がひとつのモチーフだっ...
今回も始めから吉田篤弘さんの世界にどっぷりと、はまりこんだ。「この世界はいつでも冬に向かっている。」から始まる物語に。 読み進めていくと、こういう意味も込めていたのかという文章があったことに気づく。だから丁寧に読んでいき、それがとても楽しい。 今回は、鯨がひとつのモチーフだった。鯨塚、二百年前の鯨の伝説、二十五年前に川に現れた鯨、鯨の骨、鯨オーケストラ。羽深太郎が関わった人が繋がっていき、今まで出てきたものもすべてが結びついてひとつの世界が出来上がった、そんな感じがした。 〈バイカル〉の店主の椋本さん(兄)、考古学の研究をする椋本さん(弟)、流星新聞を作っていたアルフレッド、ブリキの青いオブジェの星、雑種犬のモカ、中学校の読書部の先輩でメアリー・ポピンズを愛読するミユキさん、〈オキナワ・ステーキ〉のゴー君、ハルミさん、ピアノを借りに来てねむりうたを歌うバジ君、シを作りなさいと言う〈ひしもしどき〉のカナ さん、転校生のアキヤマ君、図書館の森、8ミリフィルム、無垢チョコレート工場、ヴァイオリンを弾く丹後、オーボエ奏者の岡小百合、流星シネマ。 穏やかな日々が続くのかと思っていたら、子供の頃の出来事に驚かされ、大雨で見つかったものにまた驚かされた。物語が水の流れが徐々に大きくなるように進んでいった。暗渠から明るさが見えてきたような感じにも思えた。 「ちょっとしたきっかけで、離れていたものがひとつになるときがある。」 「人生の四つの季節は否応なく冬に向かっているけれど、こうして小さな(もういちど)は何度でも繰り返される。何度でも再生して、何度でもやり直せる。」 いいなと思う言葉が溢れていた。 知らずに三部作の最後の『鯨オーケストラ』を先に読了してしまったことが、少し残念。次の『屋根裏のチェリー』を読んで、私の中でひとつの世界を作り上げたいと思う。
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