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ヤンキー君と白杖ガール(6) MFC
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2021/07/21 |
| JAN | 9784046804761 |

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ヤンキー君と白杖ガール(6)
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ユキコちゃんがなんでも話してくれない、と 黒川にショックを受けるのも恋する女の子らしいと思うし、 自分にも見せられない箱がある、と気がつくのが良い。 見える目に失恋したことがあるという良い方、なるほどなと思った。 失う事が新しい世界への第一歩になる、と思える今を手に入れたことで、過去が変わっていくのが本当に好き。 ハチ子が告白されたと聞いた時、茶化すことなく ハチ子に惚れるなんて見る目あるなと言える花男くんが 本当に良い子だなと思う。 妹なんて都合の良い言葉で誤魔化さないでやって欲しい というアドバイスも真摯。 「俺たち全員地球に間借りしてるだけ」は面白い言い方。 青野くんは本当に良いキャラだなぁ。 「ぼくには見えなくても世の中にはある」の言葉が好きだ。 桜田先生も良い人。 先生はオレンジ色だねなんて言われたら泣いてしまいそうだ。 視覚の有無に関わらず物事に色がついていると感じる人もいるわけで、 空気に色がついて感じる人は普通に居るのではないだろうか。 変だと決めつける側が無知なだけだと思うし、差別など大体のことは無知からきていると思う。 何かが欠けている訳じゃない、と自分を肯定している青野くんはとても恰好良い。 彼にぶつかった人のその後がちょっと描かれているところも好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分が見ている青が、他人が見ている青と同じ保証はどこにもない。 全盲の青野くんが感じてる色が間違っている証明もできない。 私だって、この世に存在している紫外線や超音波を目や耳で知覚はできない。 でもコウモリや虫から"お前らは欠けている動物"だとは言われないじゃないか。 色や光が分からない人がなにか欠けているわけじゃない。 一人一人、与えられた体で感じる世界こそ全てなんだ、と思わされた。 しかし本当に 黒川くんはすごい。青野くんが健常者の世界に"合わせてきた"裏の気持ちなんて全然気づけなかったよ……
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森生くんがいなくなることを想像して怖くなるユキコさん。 〝私 いつの間にーーあの人にこんなに恋してたんだろう〟と、涙を流しながら想う彼女の見開きのモノローグにこっちが泣く…。 あんなにまっすぐに自分の恋心を見つめる人、その切なさを久々に見た気がしてがつんと頭を殴られるようなシー...
森生くんがいなくなることを想像して怖くなるユキコさん。 〝私 いつの間にーーあの人にこんなに恋してたんだろう〟と、涙を流しながら想う彼女の見開きのモノローグにこっちが泣く…。 あんなにまっすぐに自分の恋心を見つめる人、その切なさを久々に見た気がしてがつんと頭を殴られるようなシーン(良い意味で)だった…。 あとこの巻は青野くんの「色」のエピソードがとても良かった。 見える人のコミュニケーションを覚えて使う青野くんの背後にあった葛藤に気付ける森生くん。 青野くんが言う通り、本人が至って平気そうにしてても、その葛藤を乗り越えてきたことを「こっちが全然知らねーのは違う」よね…。 森生くんの、相手の痛みに寄り添って想像できる力ってとても高度で、そしてとても優しいコミュニケーション能力だと思う。ここも泣きそうになってしまった。 私たちは自分が持ってるものを持ってない人を「可哀想だ」と思いがちだけど、青野くんの言う通り、最初から持ってなくて、自分の世界にないものならそれはただの「違い」でしかない。 ただの「違い」を可哀想だと思うのは違うよね。 青野くんが「色」について考えてたどり着いた結論のように、この世に同じものなんて何一つないんだもの。
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