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「太平洋の巨鷲」 山本五十六 用兵思想からみた真価 角川新書
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「太平洋の巨鷲」 山本五十六 用兵思想からみた真価 角川新書

大木毅(著者)

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「太平洋の巨鷲」 山本五十六 用兵思想からみた真価 角川新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2021/07/09
JAN 9784040823829

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「太平洋の巨鷲」 山本五十六

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商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2023/01/01

山本五十六は指導者として反対派を味方に引き込む力があったものの無口という欠点があった。 太平洋戦争の敗因の一つは軍令部と総司令部の2つの頭の元、二兎を追う、あるいはコミュニケーションミスにより現場まで意図が伝わらない、現場の考えも上層部に伝わらない体制、組織の問題であった。 作戦...

山本五十六は指導者として反対派を味方に引き込む力があったものの無口という欠点があった。 太平洋戦争の敗因の一つは軍令部と総司令部の2つの頭の元、二兎を追う、あるいはコミュニケーションミスにより現場まで意図が伝わらない、現場の考えも上層部に伝わらない体制、組織の問題であった。 作戦開始後、環境の変化により戦法を変えることは重要だが、戦略を変更する際は(第二次大戦では物資調達の不利から短期決戦で講和に持ち込むことを日本側は目的としていたが、真珠湾攻撃からの日本軍の善戦により政府が中々講和に向けた交渉を開始せず、ミッドウェー、ソロモン沖の海戦、ガダルカナル島の陥落により避けるべき総力的消耗戦に陥ってしまった)注意が必要である。

Posted by ブクログ

2022/06/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

用兵家としての山本五十六に迫ろうとした伝記。筆者があとがきで、今度はこうした縛りなしで、人間山本五十六について伝記を書いてみたくなったと書いているほど、惚れ込んで資料を読み込んで書いているので、用兵家としての山本五十六の心情が逆に伝わってきた感じがする。(確かに所々で顔を出す、部下への妙な説得力は、理ではなく、人格的魅力としか言いようがない) アメリカ留学を経験し、航空機と石油の重要性に気がついた。一式陸攻を作りださせた。これが結果として、第二次上海事変で、重慶への戦略爆撃を可能とした。開戦前からもし開戦となれば尋常ならざる航空機の損耗に気がついていて、増産を依頼していたにも関わらず、全く整っていない日本の貧乏さ。 か細い可能性として、手持ちの貧弱さを考えると、真珠湾攻撃しか手がなく、それを周囲に納得させた。 かつ、明治時代の名残である、艦隊司令と軍令部との2重性の悪弊が、ミッドウェイの大敗を呼び込み、その後も、戦略として回避したかった、消耗戦に突入してしまう。 組織に縛られ、歯がゆい思いを感じながら、そこで自分に課せられた職務を全うしようとした姿が伝わって来た。 日本帝国海軍にとって不幸だったのは、艦隊派と条約派の派閥争いにより、条約派の高級士官が退役させられ、その余波として、組織開発を行う余地がなくなってしまった。 日露戦争時に、山本権兵衛がデザインしたように、持てる力を戦略のために使うということができず、組織デザインがおかしいと声を上げられなくなった姿が浮き彫りになった。 他の歴史書を読むと、陸軍と対比して、

Posted by ブクログ

2022/03/06

以下、引用 ●ここまでみてきたように、長岡に生まれ育ち、青年期にさしかからんとしていた五十六がすでに、その生涯の特性となった「沈黙」を身にまとっていたことは間違いない。彼が、言葉をつくすのを億劫がる人物だったことは、後年、連合艦隊司令長官として戦争を遂行する際に、指揮上の問題を...

以下、引用 ●ここまでみてきたように、長岡に生まれ育ち、青年期にさしかからんとしていた五十六がすでに、その生涯の特性となった「沈黙」を身にまとっていたことは間違いない。彼が、言葉をつくすのを億劫がる人物だったことは、後年、連合艦隊司令長官として戦争を遂行する際に、指揮上の問題を来すことになる。その無口は、話が通じぬと思った相手には、言わねばならないことまでも言わぬと評されるほどになっていたのだ。 ●十月十九日、軍令部第一課を訪れた黒島は、再び真珠湾攻撃の実行と空母六隻の使用を訴えたうえで、それが認められない場合、山本は連合艦隊司令長官の職を辞すると宣言した。 ●つまり、徹底的な撃滅を狙う山本と、南方作戦中の米艦隊の行動を封じられればよいとする軍令部の食いちがいがあったというのである。ところが、永野の指示を受けた山本司令部が下達した「機密連合艦隊命令第一号」には、「開戦劈頭、ハワイに米艦隊を紀州撃破し、その積極作戦を封止す」と、軍令部の意向同様の方針が示されている。いったい、山本は「撃滅」と「封止」といずれに重点を置いていたのだろう。筆者は、やはり山本の真意は「撃滅」にあったと考える。それが、軍令部に充分伝わらず、また連合艦隊への命令が「封止」に傾いていることは、本書でもたびたび述べてきた、わからぬと思った相手には、言葉を尽くして説明することをしない山本の「無口」が反映されていたのではなかったか。 ●続いて、本書の主題である、戦術、作戦、戦略の各次元における山本の評価に移る。(中略)戦術次元に関しては、実のところ、判断を下すだけの材料がない。(中略)しかし、自ら航空機に搭乗しての指揮(霞ケ浦航空隊時代)、中攻の開発に示された戦術的センスからすると、かかる次元での山本の能力をことさらに低く評価する理由もないだろう。(中略)いずれにしても、作戦次元の山本五十六は、真珠湾攻撃を除けば、愚将とはいわぬまでも、平凡、場合によっては、それ以下の指揮しか示していないことを認めねばならないだろう。(中略)かくのごとく、戦いをなりわいとする軍人でありながら、対米戦争必敗を唱え、その回避に努め、ひとたび、それが挫折するや、万に一つであろうと可能性を見出せるような戦略を策定した。こうした戦略家としての山本の行動には、光彩陸離たるものがある。戦術次元よりも作戦次元、作戦次元よりは戦略次元と、より高位の次元になればなるほど、優れた指揮官は得られなくなる。山本は、戦術・作戦次元の能力には疑問が残るとはいえ、戦略次元での卓越した識見と決断を示した戦略家・用兵思想家であったと結論づけてもさしつかえあるまい。

Posted by ブクログ

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