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どうせ社会は変えられないなんてだれが言った? ベーシックサービスという革命
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2021/06/28 |
JAN | 9784093888196 |
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どうせ社会は変えられないなんてだれが言った?
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商品レビュー
4.4
12件のお客様レビュー
生活保護よりも、ベーシックインカムよりも、給付という面では間違いなくすぐれているベーシックサービス。 施しを受けるような精神的苦痛もないし、余計な事務手続きはいらないし、不要な人に給付することもない。 その面においては最高の政策。 しかし。 これは特定分野のサービスにしか適用...
生活保護よりも、ベーシックインカムよりも、給付という面では間違いなくすぐれているベーシックサービス。 施しを受けるような精神的苦痛もないし、余計な事務手続きはいらないし、不要な人に給付することもない。 その面においては最高の政策。 しかし。 これは特定分野のサービスにしか適用できない、と私は考える。 著作にも取り上げられている、数年前安倍首相が消費税増税分を充てる、といった保育園サービスだけだ。 大学無償化ですら無理がある。衣食住となれば論外。 その理由は、まさに新自由主義に被ってしまうが、公的サービスの質の低下に直結する、ということだ。 もうひとつ、既得権が幅を利かせることにならざるを得ない、ということだ。 1つ目の公的サービスの低下、、、もしかしたらこれは考えが古いのかもしれないが。 民間サービスの費用を全額国が負担する、ということなのだろうか。 その際競争原理は働くのだろうか。 著者は競争はいらない、といっているが、 思い出すのは国鉄とJRの違い、民営化によってサービスがよくなったこと。 国が全額負担するなら、客は二の次、となりはしないか? では国がサービスのチェックをするのか?まず無理だろう。 そこは競争原理で、いいサービスのところに人が集まる、儲かる、という図式が欲しいところだ。 保育園は、定員待ち解消に必死だから、最低限、子供をしっかり預かってもらえばいい、 ということでさほど問題は起きず、それでなりたつのだろう。バス置き去りは論外だが。 それが高校大学になったとき、無償化はどう作用するのか。 学歴だけもらえればいい大学と、高度な教育を行う大学で、どちらも同じように国が全額負担したらどうなるのか。 悪貨は良貨を駆逐しないか。 この本にはこちらにも言及してほしかった。(もうすぐ著者の別の本を読むのでそこに答えがあるか知りたい) そして2つめ、既得権。 これは居住サービスのことだ。 なにをして住む権利を保障するか。 どこに住みたいか、という時点で費用は相当変わる。 先祖代々の家に住みたい人もいれば、都心の便利なところに住みたい人もいる。 それをどう保証するというのか? 仮に貧しい人であれ、仕事のためにいい場所で住まないと成り立たない、という人もいよう。 しかしそれをベーシックサービスは認めるのか?その基準は何か? 結局、今住んでいる権利を認める、というのが落としどころになりはしないか? そうなると、今後人々が引っ越したいときそれをどう認めるのか、、、 わからない。 ということで、総論賛成各論反対、というのではなく、需給側のメリットは認めるが、給付側の負の側面を解決しないと、 到底実現できない制度だと私は感じた。 ■序章:不条理に怒りを! 「俺のようになったいけんよ」と僕が語るわけ/自分で生きろ!と言われても・・・・/僕が助かると家族が不幸になる社会/政治家のせいだ、はもう聞きあきた ■第1章:政治に負けて生まれたベーシックサービス まさか、あの自民党が!/いまだから話せる希望の党への合流問題/政治との訣別、そして未練/お金なんかで人間のあつかいを変えてたまるか! ■第2章:私の幸せとあなたの幸せをひとつに お金持ちが受益者になれば格差は拡大?/疑いのまなざしが支配する社会/信頼したほうが得をする社会/多様性を大事にするために ■第3章:できる大改革 できない大改革 ベーシックインカムなら知ってるけどね/特別定額給付金から見えたこと/「貯蓄ゼロでも不安ゼロ」の社会/消費増税は景気を悪くするの?/認められたいという欲求を満たす/MMTじゃいけないの?問われる人間観と社会観 ■第4章:新型コロナウイルスが教えてくれたこと 感染予防か?経済か?/政府の「強硬な行動」への抗議/自粛という言葉の恐ろしさ/働きかたまで指図する国/全体主義の条件を満たしつつある日本/ベーシックサービスがなぜ重要なのか/歴史の分岐点だからこそ思うこと ■第5章:ベーシックサービス、その先へ 母と叔母の不可解な行動/それは福祉ではなく、自治だ!/ソーシャルワーカーとベーシックサービス/さあ社会を語ろう、そして変えよう
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北欧の税率は50%を超えているけれど医療・教育負担がないから国民満足度は高いと聞いたのは子供の時だったと思う。消費税もなかったその頃から、大人になり、所得税も消費税もあれこれ納税する立場になってみれば、正しく使ってもらえるなら喜んで払いますよ、という気持ち。でも、私と違ってズルし...
北欧の税率は50%を超えているけれど医療・教育負担がないから国民満足度は高いと聞いたのは子供の時だったと思う。消費税もなかったその頃から、大人になり、所得税も消費税もあれこれ納税する立場になってみれば、正しく使ってもらえるなら喜んで払いますよ、という気持ち。でも、私と違ってズルして払ってない人がいる、とか、私が払ってる以上に見返りを受けている人がいる、という不平等感がどうしても付きまとうし、払う税金が少しでも減らないかなぁってやっぱり思っちゃう。 ベーシックサービスという考え方をどこかで読んで、詳しく知りたいと思って本書を探していました。出会えてよかった。 より低コストでより満足のいく生活が目指せそうなプランの様に思えます。 当たり前のことを、当たり前に出来る、手づくりの、誇り高き国。次世代に是非手渡したい。
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著者の熱量が高いけれど決して熱苦しくはない。日本は弱者に厳しく自己責任、他者に不寛容な国というイメージなのだが、意識レベルで変わっていけるのかな。ベーシック・インカムではなくベーシック・サービスを選択する理由や消費税増税で財源を賄う理由も納得できたが、政府を信用できない気持ちは...
著者の熱量が高いけれど決して熱苦しくはない。日本は弱者に厳しく自己責任、他者に不寛容な国というイメージなのだが、意識レベルで変わっていけるのかな。ベーシック・インカムではなくベーシック・サービスを選択する理由や消費税増税で財源を賄う理由も納得できたが、政府を信用できない気持ちはやはり消えない。でもどちらかと言うと、著者の活動を応援したい。
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