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左上の海 嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2021/06/23 |
JAN | 9784122070738 |
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者については、昭和生まれなのでなんかの広告とかでイラストは目にしていたかもしれない。とは言え、村上春樹作品(主にエッセイみたいなものなのかな)でより認知していった気がする。ちょっと切ないものからヘヴィな作品も収められていますが個人的印象としましては清潔感でもなく清涼感でもなく、なんていうんでしょうか「乾いた視線」みたいなものを感じました。軽すぎず重すぎずというか。他の作品も読みたくなりましたよ。
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いかにもな純文学っぽい、日常に潜む不幸を抱えた女と男の話。愛と別れと生活の話。 イラストレーターの為せる技なのか、 風景描写が瑞々しく、あざやかである。 読後には爽快感と、切なさと、違和感が残り、 非常に面白かった。 左上の海とは、なんとも巧みな幻想的表現であろうか!
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閉じた奥津のなかで柳の枝が風にゆれていた。むしょうに誰かに会いたかった。死、その一文字が頭のなかで小さく光った。小さく光った。奥津のなかからすべてが消えていった。
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