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戦国の北奥羽南部氏
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | デーリー東北新聞社 |
発売年月日 | 2021/06/01 |
JAN | 9784907034276 |
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戦国の北奥羽南部氏
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八戸市滞在中、書店の郷土本コーナーで発見した本。 南部氏は比較的メジャーで広く名前を知られた方の戦国大名かと思うが、その成立や実態研究は専門家でも難儀する程に同時代資料に乏しく、掴み所の少ない大名家との事。 理由のひとつに「戸(へ)」と「門(かど)」という独自の区画制度を持ち...
八戸市滞在中、書店の郷土本コーナーで発見した本。 南部氏は比較的メジャーで広く名前を知られた方の戦国大名かと思うが、その成立や実態研究は専門家でも難儀する程に同時代資料に乏しく、掴み所の少ない大名家との事。 理由のひとつに「戸(へ)」と「門(かど)」という独自の区画制度を持ち(これを研究用語上「四門九戸の制」と呼ぶそうだ)、それぞれの「戸」毎に南部一族が支配体制を置き、更にそれぞれの一族領主が家臣と領土を持つ一族連合体=「一家」を成していたという複雑さがあるだろう。 加えて…。系図を辿ると奥州藤原氏征伐で功を挙げた南部光行が糠部(ぬかのぶ)地域に入り、三戸を本拠と定めた。その後も居住し続けた一族「三戸南部氏=その後の盛岡南部氏」と、八戸を本拠とした一族「根城南部氏=その後の遠野南部氏」に枝分かれしていき、それぞれの領主が’○戸氏’を名乗ったりする訳だが、それら一族は’対外的には十把一絡げに「南部氏」として呼ばれていたし自分たちもそう名乗っていた?’というからむちゃくちゃややこしい。 本書を読んでいる内にも度々混乱したが、間違い無く脳には良い体操になったような気がする。 比較的に資料が有り実在が確定している晴政・信直父子も一筋縄ではいかない人物。 ありがちな話だが、長らく男子に恵まれなかったが為に養子を迎えた直後に限って実子が生まれがちなのってどうしてなんだろう。証拠は無いけど、絶対母親方による何かよからぬ何かがあったに違いない。何かはわからないけど。 不憫なのは晴政の実子・晴継。母親の出自は農民の娘との事なので、血縁以外に後ろ盾も何も無かったのだろうと想像するに悲惨な最期だったのかもな、と勝手ながら偲ばれる。 九戸政実に関しても、寡兵で籠城のうえ大軍の猛攻を数十日間堪え忍び玉砕したという最期から’悲劇の猛将’として覚えていたが、それらは後世の史料が創り出した’イメージ像’であったとは!これには驚き。 そもそも南部氏そのものが難解なので特に序盤は読むのに骨が折れるが、各研究者による文章自体は元々が新聞連載という点も踏まえてそこまで難しいものでもないのが高ポイント。 これまで積極的に立ち寄ってこなかった郷土本の棚も、今後はちょくちょく覗く習慣が出来そうだ。 第2版 2022.9.18
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奥州の雄、南部氏。 伊達氏や蘆名氏に名は劣るかもしれないが、幕末まで生き抜いたその力は凄いの一言。 その南部氏をコンパクトに読み切りの形でまとめたのは秀逸。 是非多くの人に読んでもらいたい。
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江戸時代の編纂物の使用を控え、一次史料を中心として南部氏の実像に迫った一冊。最新の研究成果と多様な史料、考古学の知見の複合がとても興味深い。
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