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東南アジア史10講 岩波新書1883
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/06/22 |
JAN | 9784004318835 |
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東南アジア史10講
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東南アジア史10講
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
ぼんやりと東南アジアの古い時代のことが知れた。近現代のボリュームが大きかった。範囲が広くて民族や宗教も多様なので国ごとに読んだ方がもう少し踏み込めそう。
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古い本なのかと思ったら、意外とコロナ禍の頃まできちんと改訂されていて驚いた。 日本人はどうしても東南アジアで一括りにしがちだが、インドシナ三国、タイ、ミャンマー、マレーシア、インドネシアで気候、国際関係、宗教など全く違う。それ故に高校世界史程度の予備知識がなければ読み進める事も厳...
古い本なのかと思ったら、意外とコロナ禍の頃まできちんと改訂されていて驚いた。 日本人はどうしても東南アジアで一括りにしがちだが、インドシナ三国、タイ、ミャンマー、マレーシア、インドネシアで気候、国際関係、宗教など全く違う。それ故に高校世界史程度の予備知識がなければ読み進める事も厳しいのではないだろうか。 また東南アジアの通史を10講に分けた形だが、その内訳はここ5〜600年に7割を割く構成になっており、古代〜中世における東南アジア史の追いづらさをひしひしと感じる(絶対的な資料が少ないだろうし)。 この本で新たに得た知見としては、植民地期においても短い期間で植民地にされた訳ではない事だろうか、タイのアユタヤ王国などはヨーロッパ人が進出したのちも有力であったし、ベトナムに至っては19世紀後半に至るまで脅威をヨーロッパより中国に置いていた節すらある。またナショナリズムの起こり方も様々であり、決して日本が植民地解放を積極的に行なった訳ではない事は肝に銘じておきたい(ただ、きっかけを作った事は間違い無いが) 現代においても、東南アジア内での経済格差や政情格差はなお激しく、ASEANもEUと違い緩やかな連合体の為決して一枚岩ではない。日本はどのように対応していくべきだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新書というと、入門編・ビギナー向けのきらいがあるかと思います。とはいえ、例外だって往々にしてあります。 そして本作はその例外にあたるかと思います。 古代から現代に至るまで、歴史の縦糸を10の講(章)で区分します。そして同時代の東南アジア諸国の出来事や歴史を横糸でつなぎます。 ・・・ ということで、まずもって中上級者向け、と書いたのですが、その理由は、非常に情報が細かいからです。 ですので、よほど東南アジア史に興味のある方、あるいは基礎的な流れが頭に入っている方は楽しいのだと思います。事前にあるベースで、本書のトリビア的な蘊蓄を知ることができて。しかし、東南アジア史初心者にとっては、古代・中世のカタカナ王朝の袋小路に迷い込み、何だか良く分からん=東南アジア史詰まらん、となりかねません。 私も先日読んだばかりですが、超初心者は池上彰氏による『池上彰の世界の見方 東南アジア』で、東南アジアがフィットするかどうか確認いただくのが良いかと思います。 ・・・ で、ある程度世界史も分かる方にとっては、以下のようなトリビア的な知識は、さらにあなたの東南アジアライフ(なんだそりゃ)を豊かにしてくれるかもしれません。 ・18世紀、交易の中心は稀少性を武器にした商品(スパイスとか)から、中国や欧州での大量消費作物(米・コーヒー・紅茶)へと変化してゆく。『海の時代』から『陸の時代』へ(第四講)。 ・そのようなオランダ東インド会社の『陸上がり』により、スパイス栽培からコーヒー栽培へとインドネシアの重点作物が変化。ジャワコーヒー(第四講)。 ・マレーシアの現在のペルリス、ケダ、クランタン、トレンガヌの諸州は1909年まではタイ(旧シャム)であった(第五講)。 ・タイのビーチリゾートのパタヤは、ベトナム戦争の前線ウータパオに近いことから開発された(第五講)。 そのほかにも、インドネシアの暴れ者っぷりや、ASEANのまとまりのなさの歴史等々についても良く書かれており、へー、の連続でした。 ・・・ ということで、新書ながらまったく侮れない東南アジア史の書籍でした。 個人的にはある程度東南アジア史をご存じのかたにお勧めします。そのような方は、色彩豊かな東南アジアが本書で味わえると思います。 世にEUというクリスチャン世界の統一性と比較すると、東南アジアは多様だ、なんていたりします。そんな多様性という単語では表現できない色彩豊かな東南アジアが本作にはあります。是非お楽しみください。
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