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世界を変えた14の密約 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2021/06/08 |
JAN | 9784167917159 |
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世界を変えた14の密約
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
損得勘定に基づき冷徹に下された事業判断、問題を作り出して解決策を売ること。それが世界を変えた。貧富の格差が種の格差になり、ロボットが人間の奴隷を使う未来。中間層が消え、再分配は政府ではなく企業が決める。 現代の様々な最新、賞賛するような本ばかり読んできたこと、異なる見方もあると...
損得勘定に基づき冷徹に下された事業判断、問題を作り出して解決策を売ること。それが世界を変えた。貧富の格差が種の格差になり、ロボットが人間の奴隷を使う未来。中間層が消え、再分配は政府ではなく企業が決める。 現代の様々な最新、賞賛するような本ばかり読んできたこと、異なる見方もあるということを知った。特定個人の密約じゃなくても、世の流れがなるべくしてなってきたのじゃないかな、と思った。
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納得できる項目だけではない。 ちょっとこじつけっぽいかなと感じるところもあり。 全体的に見ればそういうことだろうなって思えるが。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほとんどの病気の治療薬が開発され、健康寿命がのびた今、製薬業界はどうやって生き延びようとしているか? しかも莫大な資金を投入し、独占的に販売することにより開発資金を回収していた多くの薬に特許切れが迫っており、特許が切れれば、別の製薬会社がその薬を製造・販売ができるようになる。 それは製薬会社にとっては死を意味する。 そこで製薬会社は目線を変えた。 今ある病気を治療するのではなく、現代生活そのものを薬に依存させれば良い 現代生活につきものの不安やノイローゼに健康被害のラベルを貼ることで病気を発明した。ある日突然、多くの病気が突然出現したのだ 健康な人に薬を飲ませ、予防医療としてそれを一生続けさせようと。 お得意様を人口の半分を占める病人から、もしかしてらいつか病気になるかもしれない100%の人たちに広げられる。 病気になるリスクがどれほど小さくても問題ない。予防薬を処方しておけば良い。そうでない人にはなんらかの曖昧で新しい病状や病気の診断をすれば良い。 製薬会社の仕事は病気を治すことから、病気を作り出すのが仕事になった。 いきなり、これまで誰も知らなかったありとあらゆる症候群が現れ、一般に認知され、病気の定義が日常生活の大部分を網羅するようになり、数千数百万人の人たちに影響を与えることになった。 もしか以前にそんな症状が出ていたとしても、これまでに病気として診断されたことはなかった。 だからこれからは違う。誰もがそうした病名を知るようになった。注意欠陥障害、躁鬱病、OCT、OCT、HRD、PTSD、IBS、メタボリックシンドローム、PDD、生理前症候群、そしてSAD。 そんな略語の話に加えて、珍しい恐怖症や依存症も生まれた。ツルツルの表面を怖がったり、バーゲンセールに乗り遅れることで不安になったりする症状にも、それらしい病名がついた。 これまで何十年もの間存在していた症状で、苦しんでいる人がいる場合、診断と投薬はその人たちにとって価値があるはずだ。しかし、病気の定義を広げ、一般に認知させるところに、ビジネスチャンスがあった。これまで病気として診断してもらえなかった数百万人の人たちが、診断を受けられる。彼らが今や患者になった。 これにはいい面もあった。深刻な過敏性腸症候群や強迫症強迫性障害に苦しむ患者の問題が認知され、社会が彼らを信じるようになった。大孤立することもなく、支援組織を作り、この時間の質から自信をもらうことができた。そうした診断は人々の人生を良いほうに変えた。しかし純粋な感情でない人たちの巨大な市場は食い物にされた。病気かどうかの境目にいる数百万の人たちに何らかの診断が下され薬が処方されるようになった。 ◆うつを憧れの対象にする 現代生活のパンフレットには不幸せという商品は載っていないので、薬でそれを取り除こうとする。いつなんどきでも幸福な状態がノーマルであると思っている。そんなことありえないのに、人生はこうあるべきという現実離れした期待を作り上げてしまっている。だからノーマルになるために薬を必要としている。 抗うつ剤のプロザックは当初痩せ薬として開発されていたが、開発に行き詰まり計画的にうつ市場にプロザックを押し込んだのだ プロザックはその後ハピネス産業を花開かせることななった とはいえ、 抗うつ市場はすでに混み合っているのが問題だった。プロザックが目立つには独自のセールスポイントが必要だった そこであるものを編み出した うつを憧れの対象にすることだ プロザックはうつから恥や汚名を取り除き、前向きなライフスタイルの選択肢として売り込まれた。 うつの悪い点は気分が落ち込むことだ。プロザックを飲んでいることを自慢できるような雰囲気を作り、患者が口コミで広げてくれれば、大ヒット商品になる。 プロザックは飲んでいることを公言できるはじめての抗うつ剤となった。しかも、効き目があり年間60億ドル稼ぎ出している。 ニコニの顔の絵文字のようなハッピーな状態にそぐわないちょっとした気分の揺れには、いまや病名があり、ウキウキした気分にさせてくれる薬もある。 どんな気分も処方薬で普通の状態に戻せるようになった。行き過ぎた多幸感も、落ち着きのなさも、退屈も、うつも、達成カタも燃え尽き症候群も、貧困も、その間にある何もかも それはギャドセンが夢に見た、現代生活に対処するための薬であり、どんな感情の浮き沈みも麻痺させる薬だ 100年前と比べて今の家庭の方が経済的なプレッシャーが大きいのだろうか?そんなことははない。だが期待値は今の方が高い。 うるさい子をADHDに
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