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葬送習俗事典 死穢の民俗学手帳 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2021/06/08 |
JAN | 9784309418230 |
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葬送習俗事典
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人間、生物である以上誰しもがいつかは生命活動を終える日は来るのだろう。医学や科学が進歩したとしても決して’永遠’は得ることが出来ない。 だからこそ〈死〉についての考察は果てが無い。 死んだらどうなるのか、当人はもちろん見送る側にだってわからない。 わからないからこそ、少しでもそ...
人間、生物である以上誰しもがいつかは生命活動を終える日は来るのだろう。医学や科学が進歩したとしても決して’永遠’は得ることが出来ない。 だからこそ〈死〉についての考察は果てが無い。 死んだらどうなるのか、当人はもちろん見送る側にだってわからない。 わからないからこそ、少しでもそのモヤモヤとした不安を互いに薄くする為にこういった葬いの手順が生まれたのだろうか。 「こんなに色々な手順をきちんと踏んだんだから、あの人も俺たちに悪さしようとか思わず晴れ晴れと あの世に行くだろう」的な。 天寿にしろ不慮にしろ亡くなった人には無念を残す事なく旅立ってもらえるように。 見送る人たちも丁寧に手順を果たす事で、いつか自分に巡ってくるその時に、無念を残す事なく旅立たせてもらえるように。 本書にはさまざまな地域に伝わる葬送習慣が収められている。いずれもプリミティブかつローカルな事案だが、何となく共通性も見出す事が出来る。 が、もしもこれら段取りを’踏まなかったら’どうなるのかといった記述はさすがに乏しい。 原書執筆の時点ですら既に失われてしまった習俗がある以上はやむを得ないが、やはりそもそもどうしてこの手順を踏むのか?という点は興味がそそられる。 現代日本においては、とうとうスペースがないからといってお墓も建てず、費用がかかり過ぎだといって安い葬式をPRするコマーシャルが流れ始めた。 そういう時勢だからこそ、本書をきっかけにどうして葬礼を行うのかという根本に立ち返って考えてみたくなりました。 なお、本としてはかなり豊かな想像力が求められるように思う。字を追っていても行為としてイメージ出来ないというか、非常に難儀した。 また余談ながら巻末のADに葬式ミステリー自社本の紹介を挟んでくるあたり、さすが河出書房! 1刷 2021.11.10
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