夜が暗いとはかぎらない ポプラ文庫

寺地はるな(著者)

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 2021/06/04
• JAN: 9784591170250

商品レビュー

2025/01/29

思った以上に一つ一つが短い連作短編集のため、次々と登場人物が出てくる。
他の方の感想でも見たが、メモや相関図を書きながら読んだ方が、より楽しめそう。あの時の人が今はこうなって…など、新たな気づきもありそうで、再読したい一冊。

寺地さんが描く登場人物は、普段実は思っているが、人には言いづらい自分の暗い部分を、同じように考えていたり、もやもや悩んでいたりするので、とても共感できる。
私だけじゃない、同じように迷いながら生きている人はいっぱいいるよ、と言ってもらえているようで元気が出る。

2025/01/16

１つひとつの話の中で大きな出来事が起きるわけではないんだけど、日常の小さな変化によって考え方や今まで抱いていた印象が変わっていく様子がおもしろかった。
こんなふうに小さな選択の繰り返しで人生は進んでいくんだなあと、大袈裟にいうとそんな感じ。

2024/11/27

閉店が決まった「あかつきマーケット」を舞台にしたお話。
マスコットキャラクターのあかつきんが失踪して、色んなところに現れる。

各話のどこかにあかつきんの描写があって、なかなかに面白かった。
ほっこりもさせてくれるので、読んでいて気持ちよくなる。

なぜ、あかつきんは、あちこちに現れるのか。
その中身は？え？中身なんていませんよ。
あかつきんはちゃんといるんですから。