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琥珀の夏
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2021/06/09 |
| JAN | 9784163913803 |

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商品レビュー
3.9
583件のお客様レビュー
辻村さんの心の描写が怖いくらいだった。 小学生の意地の悪さ、びくびくと嫌われないように過ごす辛さなど、自分が子供の頃を思い出した。新興宗教に走る専業主婦の気持ちも、経験したことがあるかのように繊細に描かれていた。 30年ほど前、私の周りである団体の存在がブームになった。私は長男...
辻村さんの心の描写が怖いくらいだった。 小学生の意地の悪さ、びくびくと嫌われないように過ごす辛さなど、自分が子供の頃を思い出した。新興宗教に走る専業主婦の気持ちも、経験したことがあるかのように繊細に描かれていた。 30年ほど前、私の周りである団体の存在がブームになった。私は長男をそこが主催する夏季合宿に参加させたことがある。参加させたあとひどく後悔した。私の友達は、ご主人が亡くなったあと、財産を全て寄付してその団体が営む村に入村して行った。 こんな事実と重なって、物語を自分が体験したかのように興味深く読んだ。偏った思想を選ぶのは自由だけれど、親の考えで子供を巻き込んではいけない。
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面白かった。内気な子供の気持ちや、働くママのしんどさや、この人は何周もいろんな人生送ったのかしらと思う細かさ。久乃みたいな子っているよね。他人の気持ちかき乱す子。集団生活していても、みんな同じに育つわけじゃなくて、そもそもみんな思考がぴったり同じになったら、それはそれで気持ち悪い...
面白かった。内気な子供の気持ちや、働くママのしんどさや、この人は何周もいろんな人生送ったのかしらと思う細かさ。久乃みたいな子っているよね。他人の気持ちかき乱す子。集団生活していても、みんな同じに育つわけじゃなくて、そもそもみんな思考がぴったり同じになったら、それはそれで気持ち悪いし。典子頑張った!偉かった!夫の考えに初めて気づいたみたいに、一度は話し合わないとダメなのね。話し合ってこりゃダメだと確認するまでは諦めちゃいけない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりに辻村深月さんの本を読んだ。 前半の子供時代のところが神秘的で良すぎて、後半の現代パートは現実的というか、あまり引き付けられなかった 本当に前半が良すぎる。泣ける。 「琥珀の夏」というタイトルの通り、主人公は「あの夏の」ミカとノリコなのではないだろうか。化石になっても、何年たっても、後からあの時のことを否定される事実が明かされても、その時の気持ち、煌めきや心の輝きは、そのとき確かにそこにあった。そんなメッセージを、私は受け取りました。 そして、「理想」とか「信念」って、何なのだろう・・と、問われるお話であった。 「ミライの学校」を運営する団体の跡地から発見された少女の白骨。 ミライの学校では、親子が離れて生活し、敷地内にある「泉」を団体の聖地のように扱っていた。 弁護士である主人公のり子は、小学生の時に同級生に誘われて「ミライの学校」の夏合宿に参加したことがあり、そのときに知り合った「ミカ」という少女のことを思い出す。ミカの骨なのではないか。 そんな時、のり子のもとに、「あの骨は私の孫ではないのか」という相談、依頼があり、のり子は団体と対峙することになる。 という、平成の時代に小学生だった世代としては、引き込まれに引き込まれる設定でした。さすがです。 ミカとのり子、交互に視点が変わるんだけど、最初にかかれていた子供時代のミカの話が、私は一番良かった。 ミライの学校に暮らす少女たちの間で噂になったおまじない。朝一番に、「泉」に大切なものを流すと、願いが叶う。 少女たちは、好きな人と両想いになれますように、というお願い事をしたいと夢中になっていた。幼稚部にいたミカは、「お父さんとお母さんといっしょにくらしたい」と、寒い早朝の泉で、両親にもらった宝物である絵の具を必死に泉に流すの。思い出すだけで泣ける。 ミカが泉を絵の具で汚したと問題になるんだけど、ミカの願いは叶わず、両親といっしょに暮らせないまま子供時代を過ごすミカ。 その後、夏合宿に来たのり子に、「秘密を教えてあげる」と言って、本当は両親と暮らしたいんだ、と本心をこぼすミカ。 そんなミカが、おとなになってからも団体を離れず、自分の子どもと離れて暮らし続ける。何がミカをそうさせるのか。 白骨の主と、何が起こったのか、ミカの記憶でも全てがあきらかにされるわけではない。でも、もう良いよ。あきらかにならなくて良い。 十分すぎるほどに背負って来たんだから、ね。
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