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経理から見た日本陸軍 文春新書1312
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2021/05/20 |
| JAN | 9784166613120 |
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経理から見た日本陸軍
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経理から見た日本陸軍
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
あまり聞いたことのない話がたくさん載っている本でした。 「兵器価格は生産原価を基礎に、類似品の生産価格や従来の統計値、経験等に基づいて定価を算出し」て陸軍大臣が認可し、「兵器価格表」などを作成していたという。 現在価値に換算すると 鉄帽48,000円 三八式歩兵銃45万円 九九...
あまり聞いたことのない話がたくさん載っている本でした。 「兵器価格は生産原価を基礎に、類似品の生産価格や従来の統計値、経験等に基づいて定価を算出し」て陸軍大臣が認可し、「兵器価格表」などを作成していたという。 現在価値に換算すると 鉄帽48,000円 三八式歩兵銃45万円 九九式軽機関銃675万円 九七式中戦車(武器除く)8億2,700万円 など(昭和16年)。素人目には高く見える。現在とは違って機械による大量生産とかないだろうし、そういう意味では妥当なのかもしれないが。 その一方で、兵隊の給料は安い。 二等兵乙だと月額約3万円(現在価値)で、現在の自衛隊の二等陸士16万4,700円と比べると大きな違いがある。もちろん兵営に入っていて食費負担がないのだろうけど。 死亡賜金も二等兵は75万円程度である(ほかに埋葬料19万円)。 武器は高くて兵隊は安いのだとすると、バンザイ突撃もさせるし、人海戦術になるのかね。 一方で将官の給料はかなりの高待遇である。ひっそりと賞与も支給されていた(兵隊にも出ている)。そのうえ戦時加算がバンバンつく。 平和になると軍人の数が減らされて懐も寂しくなる、という話はよく聞くが、この金額を見ると「そりゃそうだろう」と思う。 そして、軍人からするとアメリカとの大戦争なんかはもってのほかだけど、小さな事変を起こすのは経済的なインセンティブがあったのだろうな。立派な大義名分を掲げていても、醒めるね。 こういう話だけじゃないのだけど、福田赳夫が大蔵省職員だった頃に陸軍と予算折衝で対峙していた話とか、いろいろな話が載っています。
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腹が減っては戦はできぬ。経理の視点から見た日本陸軍の意外な側面。 太平洋戦争は技術力もあろうが、物量、補給つまりは国力で敗けたというのが定説。とはいえ具体的な補給、企業と同じくヒトモノカネの動きについてはあまり語られない。 本書は残された陸軍の予算や会計の資料を掲示して、戦争...
腹が減っては戦はできぬ。経理の視点から見た日本陸軍の意外な側面。 太平洋戦争は技術力もあろうが、物量、補給つまりは国力で敗けたというのが定説。とはいえ具体的な補給、企業と同じくヒトモノカネの動きについてはあまり語られない。 本書は残された陸軍の予算や会計の資料を掲示して、戦争に必要な予算や兵士に対する食料や給与、被服や装備などを具体的に描く。 輸送力の弱い日本陸軍。補給品は現地で確保しなければならない。軍に先行して進軍する経理部員の苦闘。娯楽の少ない僻地。唯一の楽しみの日本酒の調達と劣化をふせぐ工夫。 戦争についてこれだけ具体的な金額を算定して描いた作品は画期的。近代装備をするためにも何より予算が必要。結局は国力と結びつくのだが。 筆者は元防衛事務官。調達関係畑を歩いた後に学者に転向したという。軍事史に新たな視点を与えた点、本書を高く評価したい。
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普段、軍事作戦や政治介入の観点から主に叙述される日本陸軍を経理の視点から見てみるという切り口の面白い本。 専門性の強い分野なので、網羅的では無く、読者が飽きないようにわかりやすいテーマから説明している。 例えば、大蔵省とのバトル、日用品の単価、関特演を予算から見ると動員と、動...
普段、軍事作戦や政治介入の観点から主に叙述される日本陸軍を経理の視点から見てみるという切り口の面白い本。 専門性の強い分野なので、網羅的では無く、読者が飽きないようにわかりやすいテーマから説明している。 例えば、大蔵省とのバトル、日用品の単価、関特演を予算から見ると動員と、動員先での維持経費で現在価値で9兆円ともいう壮大な無駄遣いだったこと、陸軍省軍人のサラリーマンとしての仕事ぶり、食事や階級別給料、各種物資の調達と契約担当官の悲哀などなど。 その後、筆者の本業とも言える原価計算による価格算定方式や経理幹部の教育カリキュラム、経理組織の変遷などの話になるが、ここまで来ると専門的過ぎて素人にはついていけない世界になってしまった。 とは言え、2/3の内容は門外漢にも大変わかりやすく、貴重かつ明快な研究成果と言える。
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