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恋狂ひ ハルキ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
| 発売年月日 | 2021/05/14 |
| JAN | 9784758444064 |
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恋狂ひ
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商品レビュー
3.3
6件のお客様レビュー
女を正直に生きたら…ってなことを考えながら読んじゃいました。同じ人間だけど 感情とか欲情とか すごく人間的な部分の受け止め方に違いがあるんだなぁ〜と。登場人物の誰かに自分が当てはまるな。とも思いました。
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幼い時、母親を病気で亡くした女性。父親と姉に大切に育てられる。 二十歳になった彼女は、姉の夫に惹かれてしまう。大人しげな姉が不倫の末結ばれた男だった。 過ちは一度だが、彼女はその気持ちを引き摺って40過ぎまで、恋愛には不向きであった。 そんな彼女は11歳年下の男性と付き合う。男は...
幼い時、母親を病気で亡くした女性。父親と姉に大切に育てられる。 二十歳になった彼女は、姉の夫に惹かれてしまう。大人しげな姉が不倫の末結ばれた男だった。 過ちは一度だが、彼女はその気持ちを引き摺って40過ぎまで、恋愛には不向きであった。 そんな彼女は11歳年下の男性と付き合う。男は、彼女に夢中になり別れ話の後、自殺する。 そんな、仕事はできるし自立心もある自由な生き方をしていた女性の、恋人だった男の自死、姉の夫との再会から揺れ動く気持ちを、四国遍路の一人の女性の手記に自分を重ねて、女としての醜い部分に恐れを感じる。そして、思わぬ罠にハマっていく。 遍路の日記が、出来すぎているのが、不自然な感じがあったけれど、ラストのほうで、その日記の本当の意味がわかり、女達は怖いなって思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
注! 内容に触れています 『少女たちは夜歩く』を読んだ時、この著者は、その内、ものすごいホラーを書いてくるんじゃないだろうか?という気がして、★をオマケしたんだけどw いやはや。オマケは間違いだったかなぁー(^^ゞ いや。コレ。決して悪くない。 むしろ、いい。 主人公が、父親が受け継いだ四国のかつての遍路宿の近くある太山寺に行って。いざ拝もうとして、“いったい何を拝むというのか、私の望みは何なのだろう。そう考えて、いい仕事ができますようにと心で念じた”というのを読んだ時、「あー、この作家、上手くなったなぁー」と思ったくらいだ。 その一文だけで、この主人公の空虚さを見事に表わしていて。それだけで、旅行会社を経営する42歳の主人公が性愛にのめり込んでいる、その“疲れ”を実感出来た気がしたのだ。 それが理解出来てしまえば、「2章:修行」での、“あの若い体に望むもの、それは肉欲だ。(中略)愛だの情緒的安定だの、きれいごとでは済まない。42歳になった鞠子(主人公)の体の奥にある卑しい欲望を満足させてもらう装置。それが紘太なのだ”というのも、「あぁー。そういう時はそういうもんだろうなぁー」と共感出来るし(^^ゞ 「3章:菩提」で明かされる、かつて主人公が姉の旦那さん(プロのヘアスタイリスト)に髪をいじってもらったことがきっかけで、“自分のものにならない男(姉の旦那さん)を、どうしても手に入れたかった”、“義兄である幹久を求める気持ちは、渇望に近いひりひりしたものだった”という思いで、休暇で軽井沢にいたその義兄のもとに訪れて。3日間、二人で肉欲に溺れてしまった流れも、とってもよくわかる(爆) いや、イケナイことなんだけどさ(^^ゞ でもさ。この小説って、それが見事にバカバカしくひっくり返るのよ。 「4章:涅槃」になった途端(^^; いやはや、くっだらねぇー小説(爆) ま、確かに。3章までだったら、エンタメ小説にならないだろうから。 読者ウケを狙って、というよりは読者サービスでw、ドンデン返しを仕込んだのは、まー、わからなくもない。 というか、3章までだったら、今時、そんな話、たぶん誰も読まないだろう。 でも、仕組んだと思っていたら、実は仕組まれていて。 ゲッ!とアセったら、思わぬことが起きて。実は、「○○は△△△だったのよぉ〜ん」って、何なんだよ、その話(爆) もはや、たんなるドンデン返し話じゃん。 あぁー、ツマンナイ(^^ゞ いや、実はさ。 冒頭に説明される、主人公が立ち上げた旅行会社のツアーの内容が、「そんな誰でも思いつきそうなツアーばかりで、よく新規参入の会社が成長出来たもんだなぁー!?」っていう、なんなのそれ?みたいな違和感はあったのよw ていうか、後出しジャンケンみたいだけどw、2章で語られる、肉欲に溺れている主人公のそれが、実は心の寂しさや疲れにすぎないことを、「なぜ気付けないんだろう?この人って賢そうな人なのに…」という不思議さは、読んでいてずっと感じていた。 ま、父親が継いだ四国の遍路宿で見つけた、亡くなった母親が描いた主人公の絵とか、昔の女遍路の手記といったアイテムを巧みにストーリーに絡ませている辺りとかは本当に巧みだし。 なにより、いわゆる「実話怪談」的なお決まりにストーリーを頼った『少女たちは夜歩く』より小説として格段に成長しているように思う。 でも…、というか、そういえば。 アマゾンのこの著者のある本のレビューに、“話そのものは悪くなんだけど、不倫やDV、性暴力等嫌な要素を盛り付けて完成!”的なことを書いている人がいたんだけど、この著者の小説って、たぶん本当にそういう書き方なんだろうなぁー、なんて思ってしまったんだけど……w いや。それが著者の書き方なのか、出版社の要望でそうしているのか、それはわからない。 ていうかー、この本の前に読んだ『ハーシュ』とか、去年読んだ、湊かなえとか。 あと、読んだのはずい分前だけど、櫛木理宇なんかも、そういう風に書いているってことなのかな?
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