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僕とぼく 佐世保事件で妹を奪われた兄と弟 新潮文庫
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僕とぼく 佐世保事件で妹を奪われた兄と弟 新潮文庫

川名壮志(著者)

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僕とぼく 佐世保事件で妹を奪われた兄と弟 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2021/04/26
JAN 9784101214627

僕とぼく

¥220

商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2024/07/17

小説のようだけど、現実なんだよね。 家族の太陽のようなお母さんを亡くし、娘さん(妹)も亡くしてしまうなんて。 一家の悲しみや苦しみが読むごとに迫ってきた。 これがフィクションだったらどんなによかったことか。 こういう本を小中高でとりあげたらよいのに。 人を傷つけたらどうなるか...

小説のようだけど、現実なんだよね。 家族の太陽のようなお母さんを亡くし、娘さん(妹)も亡くしてしまうなんて。 一家の悲しみや苦しみが読むごとに迫ってきた。 これがフィクションだったらどんなによかったことか。 こういう本を小中高でとりあげたらよいのに。 人を傷つけたらどうなるか、本人だけでなく家族や友人に取り返しのつかない傷を与えてしまう。 大事な人を失う前の生活には二度と戻れないんだということを、小さい頃から知るべきだと思う。

Posted by ブクログ

2024/05/09

川名壮志(1975年~)氏は、早大卒、毎日新聞社の記者。 初任地の佐世保支局で小六女児同級生殺害事件(2004年6月に佐世保市で起きた、小学校6年生の女子児童が同級生の女児をカッターナイフで殺害した事件)に遭遇したが、被害女児の父親は同佐世保支局長であり、大手新聞社の地方局という...

川名壮志(1975年~)氏は、早大卒、毎日新聞社の記者。 初任地の佐世保支局で小六女児同級生殺害事件(2004年6月に佐世保市で起きた、小学校6年生の女子児童が同級生の女児をカッターナイフで殺害した事件)に遭遇したが、被害女児の父親は同佐世保支局長であり、大手新聞社の地方局という環境から、子供たちとも毎日顔を合わせる、極めて近い存在で、後に取材を重ねて『謝るなら、いつでもおいで』、『僕とぼく』等を記す。 『謝るなら、いつでもおいで』は、2014年に出版、2018年に文庫化。大宅壮一ノンフィクション賞、開高健ノンフィクション賞の最終候補にもなった。内容は、第一部が、事件当時の状況を著者の立場から振り返ったもの、第二部が、事件から時を経て、被害女児の父親(当時の佐世保支局長)、加害女児の父親、被害女児の3歳上の次兄の三者の思いを聞き書きしたものである。 本書『僕とぼく』は、2019年に出版、2021年に文庫化。内容は、9歳上の長兄「僕」と(前著にも出てくる)次兄「ぼく」が、妹(被害女児)が生まれた頃から、母親をがんで失い、この事件に遭遇して、その後10年を超える時間、どのような心の変化を伴って生きて来たのかを、一人称形式で記したものである。 私は、前著は文庫化直後に読んだが、そのときのレビューには次のように書いている。「本書を読了して、他の多くの本を読んだ後とは異なる、極めて居心地の悪い心境になった。というのは、大抵の本は、読中あるいは読後に(場合によっては読む前にさえ)、その作品に対する自分の立ち位置が明らかになるものであるが、本書の読後は、それが定まらなかったのである。起こってしまった、信じられないような事実と、その事実に深く関わった人たちのそれぞれの思いがどのようなものであったのかを読みつつ、同情や怒りのような安易な感情は湧きにくかったし、何らかの教訓やメッセージが得られたわけでもない。本書から読み取ることができたのは、事件によって、全ての関係者が、それまでの生活を永遠に失い、苦しみを味わうことになってしまったということであり、更に付け加えるなら、人の心というのは誰にもわからないものなのかもしれない(もしかすると、本人にさえ)ということである。」 そして、本書についても、文庫化当時から気にはなっており、今般読んでみた。上記の通り、本書の主人公は9歳上の長兄と3歳上の次兄なのだが、長兄は、9歳の年齢差があり、事件当時は四国の大学に通うために別居しており、また、外向的・活発な性格で、一方の次兄は、歳が近くて双子のように(と長兄が書いている)仲が良く、事件当時まで毎日共に暮らし、性格は内向的・穏やかで、二人は非常に対照的である。そして、おそらくそれ故に、二人は、事件の受け止め方も、その後の歩みも、大きく異なるのだが、いずれも、犯罪被害者の家族が、普通の生き方を(ゆっくりと、僅かずつでも)取り戻し始める記録として、心を揺さぶるものである。そういう意味では、前著よりも、読み手としてのスタンスは明確になり得るし、また、同じ兄二人が非常に異なる歩みをする(根本的な悲しみに違いは無かろうが)ことが、心をより強く揺さぶるのだ。(少々不謹慎な言い方になるが、本書は、僕一人でも、ぼく一人でも、作品になりにくかったのではないかと思う) 私はノンフィクションが好きで、犯罪事件を扱ったものも多数読んでいるが、この連作は稀に見る作品と思う。 (2024年5月了)

Posted by ブクログ

2023/05/05

私の記憶にも鮮明に残っているこの事件。 こんな事がもし自分の家族に起こってしまったら、、その後のことは想像もつかない。 でも、この本を読んで、時間の経過や新しい人との出会いに救われることもあるのだと伝えてくれて、救いがあった。

Posted by ブクログ

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