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環状島へようこそ トラウマのポリフォニー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本評論社 |
発売年月日 | 2021/04/22 |
JAN | 9784535563957 |
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環状島へようこそ
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
伊藤絵美の部分だけ読んだ。 親しい人間関係の中で裏切られてくると、もふもふのぬいぐるみの裏には何か悪いものが隠されているんじゃないか、針がしこまれているんじゃないかと思ってしまうかもしれません。 そうすると、冷たいけどつるんとしている方が安心、と思ってしまったり。もふもふには必...
伊藤絵美の部分だけ読んだ。 親しい人間関係の中で裏切られてくると、もふもふのぬいぐるみの裏には何か悪いものが隠されているんじゃないか、針がしこまれているんじゃないかと思ってしまうかもしれません。 そうすると、冷たいけどつるんとしている方が安心、と思ってしまったり。もふもふには必ず針が隠されているに違いないというのは、非常に歪んだ認知なわけですよね。 スキーマですね。不信スキーマをもっている人にとっては親切そうな人のほうが危険ですから。 なにか裏があるに違い無い、騙されないようにしなきゃ、と。
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よかった。宮地さんの対談はやっぱりいい。 特に心に残るのはやはり、林直樹さんとの対談か。 林先生の「秘密や嘘はあった方がいい。無いと苦しいし、必要ですらあると思う。水があるとそういうものを隠しておける。」とか、そうだよなって思える言葉もたくさん出てくる。 ただ、そんな林先生であっ...
よかった。宮地さんの対談はやっぱりいい。 特に心に残るのはやはり、林直樹さんとの対談か。 林先生の「秘密や嘘はあった方がいい。無いと苦しいし、必要ですらあると思う。水があるとそういうものを隠しておける。」とか、そうだよなって思える言葉もたくさん出てくる。 ただ、そんな林先生であっても、表に出ている問題に順次対応することを、「モグラ叩き」という比喩で表現されていて、いろんなカードを切ってみて、今のは当たったのか?ヒットか?ということを繰り返すというのは、やはりそうするしかないんだなとも思った。(もちろん、林先生が対応される患者さん、ここではボーダーという表現の場合についてのお話だが。) 「時々、何かのきっかけで内海から外海へ行ける人は何が契機になるのか?」という問いには、林先生であっても「それは、、、人知を超えたこと。たとえば、良い伴侶に巡り合うとか。」というのを聞くと、本当に人を支えることの難しさも痛感する。治療者のトラウマについても淡々とお話しされていてすごい。 野坂さんとの対談では、「トラウマの支援は一人ではできないし、してはいけない。」とあって、そうだと思うけれど、専門家であってもチームを作ることが大変そうなのに、身近で突然降ってくるケアにおいてチームを作るのは更に難しいと思った。結局、「ケアする人にもケアしてくれる人が必要」につながっていく。 しんどい状態の人一人を支えるのには、何人もの人が必要で、チームマトリョーシカもしくは永遠マトリョーシカを思い浮かべた。 他の人との対談も勉強になる言葉がたくさんあった。 もう一回読み直したくなる本。
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著者は被害者でなく被傷者と呼ぶことを提唱される。トラウマを受けた被傷者に対応するために、その人が置かれた状況を見えるかするためのモデルとして著者が提唱した環状島モデル。それは著者の手を離れ、実践や理論的にも生かされてきた。この著書は、そのような現場に対応してきた人たちとの対談集。...
著者は被害者でなく被傷者と呼ぶことを提唱される。トラウマを受けた被傷者に対応するために、その人が置かれた状況を見えるかするためのモデルとして著者が提唱した環状島モデル。それは著者の手を離れ、実践や理論的にも生かされてきた。この著書は、そのような現場に対応してきた人たちとの対談集。豊かな実践が対話でポリフォニーのように紡がれる。長年、いわゆるボーダーラインに関わってきた林直樹氏との対談が最も味があった。
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