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赤い死の舞踏会 付・覚書(マルジナリア) 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2021/04/21 |
JAN | 9784122070615 |
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赤い死の舞踏会
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商品レビュー
2.7
4件のお客様レビュー
短編ミステリーで難しいのは状況が読み込めないままで終わることだ。この「赤い死の舞踏会」でも恐怖を煽るがいまいち状況が読み込めない。著者の想像力はずば抜けて優れているが読者がついていけない。短編集本の選択肢を間違えた。
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収録作中9編は創元推理文庫『ポオ小説全集』で既読だが、 訳が違うので新鮮な感動を味わう。 吉田健一セレクトの短編集+ ポオの覚え書き「マルジナリア」収録。 ■ベレニイス(Berenice,1835) 青年エギアスは従妹ベレニイスと共に育ち、 長じて彼女を愛するようになったが...
収録作中9編は創元推理文庫『ポオ小説全集』で既読だが、 訳が違うので新鮮な感動を味わう。 吉田健一セレクトの短編集+ ポオの覚え書き「マルジナリア」収録。 ■ベレニイス(Berenice,1835) 青年エギアスは従妹ベレニイスと共に育ち、 長じて彼女を愛するようになったが、 その美貌は病によって損なわれた。 やがて……。 ■影‐一つの譬え話‐(Shadow,1835) プトレマイスの屋敷に集ったオイノスたち 七人だったが、部屋には若いゾイロスの遺体が。 そこへ帳(とばり)の後ろから現れた影――。 ■メッツェンガアシュタイン(Metzengerstein,1836) 反目し合う名家ベルリフィツィング家と メッツェンガアシュタイン家。 後者の若き新当主フレデリックの前に現れた馬は 火事になったベルリフィツィング家の厩舎から 逃げてきたかと思われたが……。 ■リジイア(Ligeia,1838) 聡明で美しい妻リジイアを亡くした「私」は 放浪の果てに出会ったロウィーナを娶ったが、 彼女もまた病に臥してしまった。 ある晩「私」は部屋の中に奇妙な影を見出し……。 ■沈黙(Silence,1839) 《魔鬼》が墓の前で《私》に語った寓話。 ■アッシャア家の没落(The Fall of the House of Usher,1839) 旧友ロデリック・アッシャアからから 手紙を受け取った語り手《私》は彼の許へ。 神経をすり減らした彼の心の慰めになればと 思ったものの、 不調の原因は二卵性双生児である妹マデリンが 重病に伏していることだった。 ある晩、とうとうマデリンが亡くなり……。 ■群衆の人(The Man of the Crowd,1840) 語り手《私》は秋のロンドンのコーヒー店で 窓辺に座り、通りを行く人々を観察していた。 雑踏の中に一人の老人を見出した《私》は、 その人物の挙動が気になり、後をつけた。 すると……。 ■赤い死の舞踏会(The Masque of the Red Death,1842) 疫病から身を躱そうと、 臣下と共に城に閉じ籠もったプロスペロ公。 ■アモンティラドの樽(The Cask of Amontillado,1846) amontilladoはシェリー酒の一種。 語り手こと《私》=モントレゾルは 自分を侮辱した酒好きのフォルテュナトに復讐するため、 大樽を入手したと偽って……。 ■シンガム・ボップ氏の文学と生涯~ 『グースゼラムフードル』誌元編集長の自叙伝 理髪師の息子シンガム・ボップ氏は いかにして文壇に名を馳せ、 また有名文芸誌の編集長になったか。 ■覚書(マルジナリア) ポオが蔵書の余白に書き込んだメモ。 切れ味鋭い箴言の数々。
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短篇作品はもちろんどれも味わい深いですが、「覚書(マルジナリア)」が、ポーの随筆・文学論・人生論的断片が集められた感じで、芥川龍之介の「侏儒の言葉」に近いノリで楽しめました。
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