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赤い死の舞踏会 の商品レビュー

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2021/10/09

短編ミステリーで難しいのは状況が読み込めないままで終わることだ。この「赤い死の舞踏会」でも恐怖を煽るがいまいち状況が読み込めない。著者の想像力はずば抜けて優れているが読者がついていけない。短編集本の選択肢を間違えた。

Posted byブクログ

2021/05/29

収録作中9編は創元推理文庫『ポオ小説全集』で既読だが、 訳が違うので新鮮な感動を味わう。 吉田健一セレクトの短編集+ ポオの覚え書き「マルジナリア」収録。 ■ベレニイス(Berenice,1835)  青年エギアスは従妹ベレニイスと共に育ち、  長じて彼女を愛するようになったが...

収録作中9編は創元推理文庫『ポオ小説全集』で既読だが、 訳が違うので新鮮な感動を味わう。 吉田健一セレクトの短編集+ ポオの覚え書き「マルジナリア」収録。 ■ベレニイス(Berenice,1835)  青年エギアスは従妹ベレニイスと共に育ち、  長じて彼女を愛するようになったが、  その美貌は病によって損なわれた。  やがて……。 ■影‐一つの譬え話‐(Shadow,1835)  プトレマイスの屋敷に集ったオイノスたち  七人だったが、部屋には若いゾイロスの遺体が。  そこへ帳(とばり)の後ろから現れた影――。 ■メッツェンガアシュタイン(Metzengerstein,1836)  反目し合う名家ベルリフィツィング家と  メッツェンガアシュタイン家。  後者の若き新当主フレデリックの前に現れた馬は  火事になったベルリフィツィング家の厩舎から  逃げてきたかと思われたが……。 ■リジイア(Ligeia,1838)  聡明で美しい妻リジイアを亡くした「私」は  放浪の果てに出会ったロウィーナを娶ったが、  彼女もまた病に臥してしまった。  ある晩「私」は部屋の中に奇妙な影を見出し……。 ■沈黙(Silence,1839)  《魔鬼》が墓の前で《私》に語った寓話。 ■アッシャア家の没落(The Fall of the House of Usher,1839)  旧友ロデリック・アッシャアからから  手紙を受け取った語り手《私》は彼の許へ。  神経をすり減らした彼の心の慰めになればと  思ったものの、  不調の原因は二卵性双生児である妹マデリンが  重病に伏していることだった。  ある晩、とうとうマデリンが亡くなり……。 ■群衆の人(The Man of the Crowd,1840)  語り手《私》は秋のロンドンのコーヒー店で  窓辺に座り、通りを行く人々を観察していた。  雑踏の中に一人の老人を見出した《私》は、  その人物の挙動が気になり、後をつけた。  すると……。 ■赤い死の舞踏会(The Masque of the Red Death,1842)  疫病から身を躱そうと、  臣下と共に城に閉じ籠もったプロスペロ公。 ■アモンティラドの樽(The Cask of Amontillado,1846)  amontilladoはシェリー酒の一種。  語り手こと《私》=モントレゾルは  自分を侮辱した酒好きのフォルテュナトに復讐するため、  大樽を入手したと偽って……。 ■シンガム・ボップ氏の文学と生涯~  『グースゼラムフードル』誌元編集長の自叙伝  理髪師の息子シンガム・ボップ氏は  いかにして文壇に名を馳せ、  また有名文芸誌の編集長になったか。 ■覚書(マルジナリア)  ポオが蔵書の余白に書き込んだメモ。  切れ味鋭い箴言の数々。

Posted byブクログ

2021/05/25

短篇作品はもちろんどれも味わい深いですが、「覚書(マルジナリア)」が、ポーの随筆・文学論・人生論的断片が集められた感じで、芥川龍之介の「侏儒の言葉」に近いノリで楽しめました。

Posted byブクログ

2021/05/13

疫病に戦慄する人々を描いた表題作のほか処女作「メッツェンガアシュタイン」など短篇小説十篇と、蔵書の行間に書き込んだ思考の断片「覚書」を収録。

Posted byブクログ