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宗教と日本人 葬式仏教からスピリチュアル文化まで 中公新書2639
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2021/04/19 |
JAN | 9784121026392 |
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宗教と日本人
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商品レビュー
3.7
8件のお客様レビュー
「日本人は信仰心が薄い」逆に「日本では八百万の神が浸透していて特別に礼拝したりしないから信仰心がないように見える」などと、日本人の宗教観を語る上ではよく言われる。 この本では、まず宗教を「信仰」と「実践」と「所属」に要素分解し、それによって日本人の宗教との向き合い方を分析しよう...
「日本人は信仰心が薄い」逆に「日本では八百万の神が浸透していて特別に礼拝したりしないから信仰心がないように見える」などと、日本人の宗教観を語る上ではよく言われる。 この本では、まず宗教を「信仰」と「実践」と「所属」に要素分解し、それによって日本人の宗教との向き合い方を分析しようとしている。 葬式仏教では「信仰」なき「実践」、神社では「信仰」なき「所属」、スピリチュアル文化は「信仰」と「実践」が消費される。また、結婚式のキリスト教も「信仰」なき「実践」の一つで、学校のキリスト教がブランドとして存在しているのも日本の特徴である。 また、かつて「病貧争」からの救済を謳って発達した新宗教も、豊かになった1980年代以降は、「健富和」の人々の心にできた倦怠と虚しさの隙間を埋めることができなかった。そのニーズをうまくとらえたのがオウム真理教などである。 このように論を進められるとやはり納得させられてしまう。また、その上で今後の日本の宗教は人々から必要とされるにはどうあるべきなのかということを考えるヒントにもなるだろう。
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宗教的なものの流行に興味があり、読み始めた。大きな活力にもなるし、極端にいえば人を殺す動機にもなるもの。「これさえ信じておけば私は生きていける」という思考の危うさを、説明できるようになるかもしれないと思った。 この本のオリジナルな点は、宗教を信仰・実践・所属の三要素に分解し、個人を中心とする現象として注目するところ。 印象的なフレーズ 「消費者優位のスピリチュアル・マーケットで主題になるのは、魂の救済ではなく、心身の癒しや気分転換だ。」 「問題のある世界を作り変えるのではなく、そうした世界を少しでも快適に生きるための道具として宗教が利用されるのだ。」 人は変えられないから自分が変わるしかないと自己啓発本では言うけど、人を変えなければいけない立場もある。特に出世すればするほどそうなるはず。捨てればいい、任せればいいと簡単に言うけど、実際捨てたら困るもの、任せられない状況もある。 そんな時に、自己啓発本やスピリチュアル・マーケットの商品を消費することで、自分を高めたり、一時的に逃げ道で癒されて、気分転換にはなるかもしれない。が、根本的な解決にはならない。チームで解決するのが1番だと思うけど、今は個人主義の時代だし、難しいのかな。
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面白かった。信仰が中心の宗教という見方では捉えきれない部分を、信仰、所属、実践という3つの要素に分解して仏教、神道、スピリチュアルを分析している。
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