冬華

大倉崇裕(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2021/04/15
• JAN: 9784396636050

商品レビュー

2025/10/20

凄腕の老猟師と元特殊部隊員――罠、かけひき、だましあい…極寒の穂高岳に散るのはどっちだ!?
哀しき過去ゆえに殺し屋となった男たちの息詰まる死闘。
便利屋倉持の相棒で、元自衛隊特殊部隊員の深江が消えた。
かつて危険な仕事で命を救ってくれた男だ。
並外れた格闘能力で、武器全般に通じ、殺しにもためらいがない。
過去は知らないが、何か大きなトラブルに巻き込まれたに違いない。
行方を追い始めるや、すぐさま妨害の手が倉持を襲う。
かすかな手掛かりから、警視庁関係者を名乗る儀藤という男に接触。
深江の正体を知っているらしい儀藤の協力を得て、ついに居場所を掴んだ倉持は、厳冬の穂高岳へ向かう。
だがそこには、深江を狙う凄腕の渡り猟師が潜んでいた!

2024/01/20

第3弾
深江が何も言わず消え、行方を探す倉持。そこから先は思わぬ展開に・・・？

深江、おまえってやつは・・・。
まあ応える倉持も倉持ですけど！

2023/11/28

冬の山で繰り広げられる闘い、熱いハードボイルド。便利屋シリーズ第三弾。

便利屋、倉持シリーズの三作目。

舞台は冬の山岳。
都会の空の下で戦いを繰り広げる方がしっくりきそうだが、
山岳にこだわる理由が、あるのだろう。

倉持、そして、前作から登場する、自衛隊上がりの深江、
そして、凄腕猟師の植草。
三人の、凄味と深味のあるキャラクターが、
緊迫感を押し上げていく。

無愛想極まりないが、技でもメンタルでも突き抜けている深江と、
それなりに、肝の座った倉持との交流、やり取りが面白い。
男同士の…、という感じだ。

別のシリーズの、「警視庁の方から来ました」の儀藤や、
他の山岳シリーズから、原田が登場するのも嬉しい。

ツッコミどころもあるにはあるのだが、
冬山のアクションや銃撃など、シンプルなのは、
かえって、読むスピードを速めた。

一緒に便利屋の仕事をこなしていた倉持と深江。
だが、ある日突然、深江が姿を消す。

ただ、残された物に、行方を示すヒントが…。

そして、山にこもる深江、深江の跡を追う倉持、
深江の殺害を依頼された猟師、生き残るのは…。