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暗色コメディ 双葉文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2021/04/15 |
JAN | 9784575524611 |
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商品レビュー
3.5
19件のお客様レビュー
1979年の作品ですが、文章は読みやすいです。 ただし、精神病患者の描写があり、現実と妄想が入り組み、また、トリックも複雑なので、ちょっと難しかったです。
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流石の’連城節’、文章の美しさや品の良さは折り紙付き。 とある精神科の病院を中心に織りなされる群像劇。 複数の奇妙な事件が絡み合うカオス&ラビリンス。 しっとりと漂う詩情と余韻。 特に最序〜中盤までの謎と不気味さに満ちた空気はまさに『暗色』。とりわけ鞍田夫妻のエピソー...
流石の’連城節’、文章の美しさや品の良さは折り紙付き。 とある精神科の病院を中心に織りなされる群像劇。 複数の奇妙な事件が絡み合うカオス&ラビリンス。 しっとりと漂う詩情と余韻。 特に最序〜中盤までの謎と不気味さに満ちた空気はまさに『暗色』。とりわけ鞍田夫妻のエピソードは凄い。狂っているのは相手なのかそれとも自分か。更に、惣吉が妻の身体に写経を施すシーン(p105〜p109)は妖しいエロスまでをも醸し出す。香る白檀。 てんでバラバラの出来事が果たしてどう結び付いていくのか全く予想がつかないままに、やがて銀座四丁目交差点で発生するある事件。哀しき男の胸中に流れるのはフォスターの「スワニー河」(p340〜p345)。知らず郷愁を誘う旋律であり、男の眼に映っているのは季節外れの桜の樹だろうか。 と、大変に雰囲気ある物語の一方で、いくつかのトリックというか謎明かしについては、申し訳ないが個人的には割と台無しというか’そんなんあり?’と言わざるを得ないものがあった。 その最たるものは「団地の窓の光」(p379)のトリック。こんな不確実かつ汗臭い手法をよくもまあ…。どこか一軒でも留守にしてたらどうすんの。 他にも割と’偶然や幸運にも’みたいな要素が多くて何か落ち着きがない。 火曜サスペンス劇場感が強い、人間ドラマに重きが置かれて美しくもなんかどことなくひょうきんなミステリ。\テレレッテレレッテーレー♪/のアイキャッチが似合うと思う。 1刷 2023.6.17
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もう一人の自分を目撃した女。消失狂の男。 事故で死んだと妻に言われる男。 妻が別人にすり替わったという男。4人は共通の精神科医の患者だった。 奇妙なミステリを読んでしまった…っていうのが1番の感想。物語の終着点が全く見えず、読了後も消化不良…。でも続きが気になって気になって、ど...
もう一人の自分を目撃した女。消失狂の男。 事故で死んだと妻に言われる男。 妻が別人にすり替わったという男。4人は共通の精神科医の患者だった。 奇妙なミステリを読んでしまった…っていうのが1番の感想。物語の終着点が全く見えず、読了後も消化不良…。でも続きが気になって気になって、どんどん読めた。おもしろかったー。 登場人物がとにかくキャラが濃くって。クセが強すぎるし怪しすぎる。 妻に「あなたは1週間前に死んでる」と言われた葬儀屋の男の話が気に入った。
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