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幕臣の監察 本丸 目付部屋 8 二見時代小説文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 二見書房 |
発売年月日 | 2021/03/26 |
JAN | 9784576210445 |
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幕臣の監察
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
持ち組と呼ばれる鉄砲隊に空きができ無役の者が番代わりとして推薦される。お役御免は多額の借金らしかったが、そこには、、、。 白髪の老人が嫡男が無実なのに切腹させられたと知り、真実を今一度調べなおして欲しいと妹尾に、直訴。 聞いてみると。 下馬所で、妙な噂がながれる。 他所の妻女...
持ち組と呼ばれる鉄砲隊に空きができ無役の者が番代わりとして推薦される。お役御免は多額の借金らしかったが、そこには、、、。 白髪の老人が嫡男が無実なのに切腹させられたと知り、真実を今一度調べなおして欲しいと妹尾に、直訴。 聞いてみると。 下馬所で、妙な噂がながれる。 他所の妻女を妾にしている旗本がいるという。 そこには恐ろしい借金を過多にした人身売買が存在。 もっと頼りにされる目付像をと目付け脩が奮闘。
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4話からなる。 毎度、お目付け役の活躍が、いい。 「大縄地」 大縄地とは、幕府の下級役人に与えられた屋敷用の土地の事であり、別名 「組屋敷」と呼ばれる。 一括で、配給された持筒三組用の土地を与力や同心全員で、分けて使っているのだが、・・・ その中の一人保田庸蔵が、借金まみれになり、その後の仕事を、「合力」の名目で、金を出して同心株を買った坂下増次郎。 しかし、この借金が、座頭金を含めると膨大な金に。 元金の四割増しなるなんて、・・・ 本間柊次郎の采配で、保田庸蔵は、幕臣の身であったので、切腹の沙汰、そして、道座の者は、検校が、仕置きを。 この当時は、身体障碍者の金貸しの利息は、決められていなかったのだと、知った。 「下馬所の守り」 大手門の前に、馬と一緒に家臣が、待機する所では、何時間も、待たなくていけない。 ここから、「下馬評」の言葉が、出来たのだろう。 その下馬所に小原孫九郎の家臣たちは、整然と並んでいたところに、ちょっとした騒動が、あった。 捕まえた中間の長七は、以前 養子の山根茂治郎の家中であった。 奥方の初枝から、息子を伯父へ避難させて・・・と。 茂次郎からの暴力を受けて居り、母子は、ひどい目に当ていたのだった。 偽養子の謀。 妻の方から離縁状を出すのに、小原のお目付けの温情が、あってこそ出来た。 「切腹」 息子の冤罪をはらすため、師走の寒い中4時間もの間、十左衛門の屋敷脇に座り込んでいた向山征右衛門。 向山が、息子の罪の経緯を知りたいと、同輩の屋敷を訪ね回っても埒が開かず、息子は捕らわれたまま、1ヵ月後、切腹して果てたと。 越訴の前に、「駆け込み訴え」をしていたと聞く。 目付ヘ持ち込む前に、大目付駆け込み訴えの方へ持ち込んでいるので、厄介な事になってしまった。 十左衛門は、大目付の東崎甲斐守ヘ 駆け込みの件は、幕臣の一件ゆえ、これより目付方で、調べるようにと命じて貰えるようにして、正式に、普請こうじの見積もりの二重帳簿で、足場の材木の代金を書き換え、甘い汁を吸っていた石渡越前守と須藤備前守の2人は、処罰されることに。 そして、向山の息子を冤罪に陥れた経緯も白状。 向山は、息子の雪辱を果たし、家督も息子の嫡子へ引き継がれることになった。 良かったと、思われるけど、亡くなった者は、この世にいないのは、人一倍 責任感のあった息子を亡くして、父親として寂しい事だろう。 「御用聞き」 四千石の旗本 江川又左衛門が、他家の妻女を奪って妾にしたとの噂を聞いた 目付の赤堀小太郎。 調べていくうちに、江川が、嶋仲検校と謀をして、検校の傘下の座頭に高金利で、貸付をして、それを又、幕臣武家をカモにして、金儲けをしていたのだ。 利息の上限なしで、金貸しの出来る当道座の盲人達と暴利で、悪辣に儲けていたのは、詐欺であり、死罪に。 その時に、連座される妻子、そして、家財没収で、妾の家等の事も、赤堀は、色々、親身に尽くしてやる。 4話共、目付の仕事の素晴らしさが、心に残る。 しかし、これだけの仕事の内容を調べるのに、著者 っ藤木桂氏は、どれだけの文献を読んだのだろうか?と、ふと、思ってしまう。 読者は、なにげなく読んでしまっているけど、3話の「切腹」の「越訴」と「駆け込み訴え」等、違いが、一つ間違うだけでも、お叱りがある事など。 目付役の登場人物の良さも、心深き人ばかりで、好きである。 今度は、9巻を楽しみしてる私である。
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