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野の春 流転の海 第九部 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2021/03/27 |
| JAN | 9784101307589 |
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野の春
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野の春
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商品レビュー
4.6
26件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わって数日、反芻するようにこのシリーズを考えては少し涙を流す、ということを繰り返した。 これほど読み応えのある小説とは。想像をしていた物語の遥か上を行った。 それぞれの登場人物が、最高に幸福ではなく、かといって絶望的に不幸でもなく、本当に現実的にある範囲で描かれる。 熊吾と房江にはあとほんの少しだけ、幸せな時間をあげてほしいと願ってしまった。また3人での生活ができるようになるとか、一本松に行けるとか、せめて3人で会話する時間がもう少しあるとか。 でも最後は3人で過ごせた。最悪のような場所かとも言えるが、「野の春」を感じることのできた場所でもある。 多くの人の人生に関わった熊吾が、最後見送られるのはその時に近い存在だった数人の愛すべき人々。寂しいようだが、それで良いのである。 「誠実」に生きること。何かあったときに、「たいしたことありゃせん」と受け流す強さを持つこと。この小説の数多の人々から学んだことを忘れずに、自分の人生も全うしたいと思った。
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ついに最期の瞬間を迎えた。 熊吾らしいと言えば熊吾らしいかもしれない。 こんな最期でも、お別れにはみんなが駆けつけてくれた。熊吾の人望だろう。 自分の親を亡くしたようなそんな哀しみを覚えた。 ノブが二十歳になるまで生きる その誓いを果たした時、房江が熊吾にプレゼントを贈る。その...
ついに最期の瞬間を迎えた。 熊吾らしいと言えば熊吾らしいかもしれない。 こんな最期でも、お別れにはみんなが駆けつけてくれた。熊吾の人望だろう。 自分の親を亡くしたようなそんな哀しみを覚えた。 ノブが二十歳になるまで生きる その誓いを果たした時、房江が熊吾にプレゼントを贈る。その時の熊吾の涙が強烈に胸をうつ。 熊吾さんと話していると、尊ばれている感じがする それが熊吾だ。 人を見る眼力があるのかないのか よく裏切られてきた人生だけど 人の心に力を与える人だったように思う。 37年かけて書き上げた宮本輝さんに感謝しかない。 壮大な物語だった。この流転の海が静かになるのは寂しい。
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大河小説とは、よく言ったものだ。人間一人ひとりが雨粒としてこの世に生まれて、他の人と出会い、大きな流れとなって大河となる。主人公の熊吾は、粗野で弱い部分もありながら、世の中や人間を正しく、深く見つめ、その縁を繋いでいく。途中、大きな岩や嵐やいろいろな困難を乗り越えたり、流されたり...
大河小説とは、よく言ったものだ。人間一人ひとりが雨粒としてこの世に生まれて、他の人と出会い、大きな流れとなって大河となる。主人公の熊吾は、粗野で弱い部分もありながら、世の中や人間を正しく、深く見つめ、その縁を繋いでいく。途中、大きな岩や嵐やいろいろな困難を乗り越えたり、流されたりしながら、人々の織りなす大河はさらに大きな海へと流れていく。途方もない年月を重ねて紡がれたこの小説だからこそ、これだけの流れを描くことができたし、何年もかけて読み終えた今、登場人物一人一人の人生がいろいろな思いを抱えながら、流れていく様をいっしょに流れて来たような錯覚を覚える。私は彼らと共にどこに流れ着いたのだろう?いや、まだ私は私の人生を流れていかなければならない。でも、ただ流されるのではなく、世の中や人間の営みをよく見聞きし、そして考え、しっかりと流れていかなければ、そんな決意が、最後のページを閉じた私に迫って来た。
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